団結街道
週刊『三里塚』02頁(1087号01面05)(2022/05/09)
団結街道
「おにぎり」「おむすび」。あなたはどっち派?▼ちなみに、ローソン、セブンイレブンは「おにぎり」でファミリーマートは「おむすび」だ。先日、東京高裁に向かう途中に立ち寄ったPAでウナギの「おにぎり」が売っていたことを話題にした際、市東さんがふと「おむすびじゃないの?」と。虚をつかれ返答に窮した。私は両方使う。意識してこなかった。地域で呼称が違うわけではなさそうだ。「温めますか」と聞かれる北海道でも沖縄でも呼称はコンビニ毎に異なる▼形状の問題か。「おにぎり」の主流は三角なのはコンビニを見ても明らか。だが「おむすび」は丸っこくてもいい気がする。そうでないと転がらず、「おむすびころり」が成り立たない。広島の有名チェーン「むすびのむさし」の「むすび」も形は色々だ▼語源的にはどうか。松岡正剛の受け売りなのだが、古代日本では「むすび」は「ムス(産)ヒ(霊)」で「新たな力を生むものをつくる」の意。「おむすび」は移動中のエネルギー源として欠かすことはできない「旅行の友」としてあった▼他方、「おにぎり」は「鬼切り」で鬼退治の道具との説あり。薬師寺のお坊さんによれば、通夜の時、先祖、本人、お世話役の三辺のために作る弁当が「おにぎり」なのだそうだ▼結論。「旅行の友」が「おむすび」で形は色々。「闘いと弔いの友」が「おにぎり」で三角に限る。ただし諸説あり。