寄稿 杉並区教委を徹底追及 放射線チラシを許さない 杉並区議 洞口朋子さん

週刊『三里塚』02頁(1085号02面03)(2022/04/11)


寄稿
 杉並区教委を徹底追及 放射線チラシを許さない
 杉並区議 洞口朋子さん

(写真 芝山デモに立つ洞口議員)


 3月11日、東日本大震災と原発事故から11年を迎えたこの日。福島現地行動と連帯し、杉並区議会予算特別委員会で復興庁と資源エネルギー庁のチラシについて杉並区教育委員会(以下、区教委)を追及しました。
 チラシは文科省が作成した放射線副読本(昨年10月改訂)に同封して昨年12月に国から各学校に直送され、すでに理科や社会などの授業で使われていました。しかし、区教委がそれを認識したのは今年3月に入ってから。区教委は「過去にも事例があり特に問題はない」「国家による介入ではない」「今後も活用していく」と答弁。さらに、汚染水海洋放出やトリチウムについても、「安全な状態で処分される」「薄めれば飲んでも問題ない」と国と同じ見解を繰り返しました。絶対に許すことができません。
 私は、「福島の若者たちが甲状腺がんを告発して国や東電と闘っている。教育委員会はこの子どもたちを守るべきじゃないのか?」と弾劾しました。区長と教育長にも見解を問いましたが終始沈黙でした。矛盾や責任を全部教育労働者に押しつけ、一番放射能の影響を受けやすい子どもたちにウソを教えるなど絶対に許せません。
 傍聴した区民も「副読本やチラシのことを初めて知った。とんでもない内容だ」と憤っていました。
 学校や街頭で汚染水海洋放出反対の署名を集め、議会でも引き続き追及していきます!  ウクライナでは原発が狙われ核惨事が起きようとしています。今こそ日本から世界に「すべての核と原発をなくそう!」と呼びかけましょう!

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