全学連三里塚現地行動隊日誌 市東農地決戦の先頭に立つ 今こそ反戦デモを 「祖国防衛」の偽り 全学連三里塚現地行動隊長 二川 光

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週刊『三里塚』02頁(1085号02面02)(2022/04/11)


全学連三里塚現地行動隊日誌
 市東農地決戦の先頭に立つ
 今こそ反戦デモを
 「祖国防衛」の偽り
 全学連三里塚現地行動隊長 二川 光

(写真 3・27芝山現地デモでヘルメットを被り活気を全身にたたえて行進する全学連の隊列)

 春爛漫(らんまん)の好季節を迎え、みなさんお元気でしょうか。畑では葉玉ねぎや葉にんにくなどを収穫し、サニーレタスや玉レタスも順調に生育しています。「花冷え」という4月の急な寒さにも負けない野菜がコンテナに入ります。ぜひ、三里塚野菜をとってください。
 3月23日のウクライナのゼレンスキー大統領の国会でのオンライン演説に際して、自民党の山東昭子・参議院議長は「命をも顧みず、祖国のために戦っている姿を拝見してその勇気に感動しております」とかつての第2次世界大戦での旧日本軍を思わせる極右発言をしています。国会では右から左までロシア弾劾で一致。祖国防衛の立場で戦争をあおる報道が連日行われています。
 この情勢の中で、「戦争反対」でデモや集会を行うこと、職場や大学でストライキに立ち上がることの意義がますます重みを増していると実感するニュースがありました。陸上自衛隊が2020年2月に実施した記者向けの勉強会で配布した資料に「予想される新たな戦いの様相」として、テロやサイバー攻撃と共に「反戦デモ」を例示していたのです。
 全世界で立ち上がる戦争反対のデモと共に、連帯する日本のデモも岸田政権にとっては弾圧すべき対象であり、社会を揺り動かし岸田政権を打倒する巨大なデモを巻き起こさなければと思います。昨年の五輪開会式粉砕闘争を乗り越える労働者・学生を中心とした大規模な反戦の闘いを今年こそ巻き起こしていきたいと痛感しました。
 そしてウクライナ侵攻でのロシア・プーチン政権による大虐殺が連日報道され、国際社会からの弾劾の声が出てくると同時に、ウクライナのゼレンスキー大統領の正体も明らかになっています。ウクライナ国軍に組み込まれた「アゾフ大隊」は2016年に既にウクライナ国家親衛隊として登場しています。実際にウクライナの人々を基礎的な戦闘訓練で武器を構えさせ戦争に動員しています。このウクライナの国軍を支援するためにアメリカ・バイデン政権は同盟国からウクライナへの旧ソ連製戦車の供与を発表しました。
 成田空港も例外ではありません。有事には自衛隊が利用する出撃拠点と化していくことは明らかです。全国的に見れば自衛隊・木更津駐屯地へのオスプレイ暫定配備に続いて、佐賀空港へのオスプレイ配備が狙われていますし、那覇軍港で記者に対して米兵が銃口を向けたことなども戦争がますます具体化していく中で起きています。
 芝山現地闘争で確信したことは、三里塚56年の闘いは「反戦・反権力の砦」として闘われてきたことです。市東孝雄さん、萩原富夫さんの農地を死守し続けることが軍事のための空港拡張を阻止し、成田空港を廃港に追い込み、資本主義社会そのものを打倒する闘いにつながっています。ぜひ、三里塚現地に駆けつけましょう。
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