3・27芝山集会 アピールとメッセージ
3・27芝山集会
アピールとメッセージ
強制執行実力阻止!
反対同盟決戦本部
農地死守の陣形を打ち固めよう
決戦本部は昨年4月1日より、空港会社の強制執行攻撃と対決し粉砕するため、深夜から早朝の防衛監視態勢を取り組んできました。「農地を明け渡せ」という裁判所の「お墨付き」を盾に、空港会社はいつでも強制執行できる状態になっていますが、この1年いっさい手をかけることはできませんでした。
空港建設を56年にわたって阻んできた三里塚闘争、国策強行に実力闘争を貫いた闘い、金にも弾圧にも負けない闘いの力です。この力を更に拡大し、農地死守の決戦陣形を強化しましょう。多くの皆さんが三里塚へ、天神峰へ、決戦本部へと結集されることを訴えます。強制執行を阻止するため、創意工夫の作戦で共に闘いましょう!
空港機能強化策の白紙撤回へ!
昨年、芝山町前町長相川勝重は反対同盟に対し、公共施設貸し出し拒否という空港反対運動への妨害、言論弾圧を行ってきました。町行政に対しこの1年粘り強く闘い、芝山文化センターでの3・27集会開催にこぎつけました。この勝利を空港機能強化に反対する空港周辺地元住民と共有し、空港廃港への道筋を作っていきましょう。
コロナパンデミックによる空港需要の激減はいまだに回復していません。
地球温暖化を促進するCO2削減が叫ばれる中、大量の二酸化炭素を排出する飛行機を拒否する運動も起こっています。
空港機能強化と称して、B滑走路延伸(今秋着工予定)、第3滑走路新設(来年度着工予定)、誘導路新設で現空港を2倍に拡大するなどとんでもない話です。さらに空港24時間化も狙っています。芝山町はじめ空港周辺地域の自然環境を破壊し、農業をつぶし、住民の静穏時間を奪い、騒音地獄、排ガス汚染、落下物の危険にさらす空港機能強化に反対の声をあげましょう。工事着工を阻止しましょう。
岸田政権の改憲と核武装阻止を
ウクライナの労働者人民を戦禍に叩き込んだのは、ロシア・プーチン政権と米・NATOに他なりません。戦況が不利になれば、広島型原爆の何十倍もの破壊力を持つ核兵器使用もありというロシアの主張に対し、ロシアが使えばアメリカも核で対応すると宣言しています。
国際的反戦闘争でロシア軍をウクライナから撤退させよう。三里塚から、戦争反対の声を上げよう。
岸田政権は、ウクライナに軍事物資支援、財政支援を行い、元首相安倍や維新の会は「核共有」を主張しています。中国による「台湾侵攻」をあおり、沖縄--琉球弧を対中国の最前線基地にしようとしています。
成田は有事の際の兵站(へいたん)基地として位置づけられています。
今こそ、「反戦・反核・反権力の砦」三里塚から、戦争絶対反対・岸田政権打倒・成田空港廃港の闘いに立ちあがりましょう。決戦本部は、市東さんの農地を守り、空港機能強化白紙撤回に向け最先頭で闘うことを決意します。
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気候変動との闘いを
敷地内東峰 萩原富夫さん
本日の闘争現場である芝山町は空港機能強化による第3滑走路建設予定地です。航空機の騒音などの住環境の悪化や農業破壊によって若者は町から出ていき、町の人口は減る一方です。空港利権に群がるしかない町の在り方は豊かな農村の環境を破壊し、結果として町が無くなる方向へ進んでいます。これは、資本主義経済が地球の資源を食いつぶし、人類と地球を滅亡へと導いている現象と同じように見えます。
私たちの三里塚闘争は、国家暴力による農民追い出しと農業破壊に対する闘いから、もう一段階段を上がり、気候変動阻止の闘いにせり上がりました。観光客を呼び込んで金儲けするための環境破壊を許してはなりません。ましてや裏の目的である戦争準備などはもってのほかです。
日本では局地的な大雨や巨大台風が毎年起きています。世界中で気候変動による異常気象が起きており、対策が求められています。小麦の値上がりをはじめ穀物の不作や需要拡大など、食料危機も同時に進行しています。これらの危機は、資本主義社会を根本的に変革しなければ解決できません。
成田の空港機能強化は農業を破壊し、環境を破壊し、温暖化ガスを増やして気候変動を促進し、軍事空港建設による戦争を準備するという「百害あって一利なし」の政策です。空港機能強化阻止、空港廃港の闘いは、人類と地球の未来をかけた社会変革の闘いであり、実践的な激突の現場です。この秋にはB滑走路延伸のための準備工事着工が迫っています。着工阻止に向かって闘いを開始しましょう。市東さんの農地と生活は、この闘いの中でこそ守られると思います。裁判闘争と現場での闘いで必ず勝利しましょう!
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眠れる夜を取り戻すため
飛行差し止め求め提訴へ
芝山住民Aさん
私たちは、航空機の騒音公害に苦しみながら生活をしている住民です。この場を借りて皆さんにご理解とご協力のお願いをさせていただきます。
その前に、ここに多くの皆さんが自由に結集できたことにお祝いを申し上げます。この文化センターは、相川前町長の独裁的な偏った考え方により使用を阻まれてきました。それを反対同盟が正当なルールのもと、何人でも使えるように解放しました。要するに権力者の私物化から解放した大変に意義ある成果だと思います。
さて、私たちは開港以来45年間も騒音を我慢してきました。揚げ句に空港の機能強化、倍増計画です。それは年間50万回飛行という内陸空港ではありえない計画です。そのために飛行時間は早朝5時から深夜24時30分、悪天候などの理由では25時まで飛行が続きます。そうなると静穏時間はたったの4時間しかありません。しかも間隔は1分おきの連続爆音です。私たち住民は騒音公害が降り続く中で20時間も過ごすことになります。どう生きろというのでしょう。
世界保健機構や研究者たちは、騒音を長く暴露しているとホルモンや内分泌に異常をきたし、睡眠障害や心臓血管系疾患、精神疾患、糖尿病、子どもの認識障害などの様々なリスクが高まることを報告しています。また、家屋の防音工事の設置では時間の経過とともに劣化が進み、騒音から一家団らんを守りきることができません。20時間も騒音を浴びながら子育てができるでしょうか。子や孫にこんな劣悪な環境を残せるでしょうか。 憲法25条では、「すべて国民は健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」とうたっています。騒音下の住民は国民としての資格はないのでしょうか。
このままでは未来の生活環境を守ることができないと判断し、同じ被害を被っている横芝光町、芝山町、成田市、茨城県稲敷市の住民と「成田空港の騒音から生活を守る周辺住民の会」を発足させ、「郷土に眠れる夜を取り戻す」「将来の生活環境を守る」という理念を掲げ「訴訟」をもって、司法に年間50万回20時間飛行が妥当な政策なのかを判断していただきたいと思います。
判決内容が住民に寄り添うものになれば、機能強化の50万回飛行という目的は達成されず、第3滑走路を作る必要性がなくなるのです。どうか皆さん! 成田空港を提訴させてください!