全学連三里塚現地行動隊日誌 市東農地決戦の先頭に立つ 侵略戦争阻止を ロシアでも反戦決起 全学連三里塚現地行動隊長 二川 光

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週刊『三里塚』02頁(1084号02面03)(2022/03/28)


全学連三里塚現地行動隊日誌
 市東農地決戦の先頭に立つ
 侵略戦争阻止を
 ロシアでも反戦決起
 全学連三里塚現地行動隊長 二川 光

(写真 福島県庁前を意気高くデモ行進【11日】)

 春の清々しい陽ざしが心地よいこの頃、いかがお過ごしでしょうか。畑では葉物野菜の成長と同じく、雑草が生えてくる季節を迎えます。野菜を狙う虫が出るのと同時にキジやカラスなども頻繁に現れる季節になりました。春の長雨で風邪をこじらせることなどないよう、お気をつけください。
 連日報道されているウクライナ情勢において、ロシア軍の死者はアメリカ国防省によると数千〜数万規模に達しているとされています。ウクライナ侵攻を指揮しているロシア軍将官20人のうちすでに4人が「戦死」していると報道されていて、現状として兵士たちの中に厭戦気分が広がっています。その戦争で日本の岸田政権はウクライナに「防衛装備品」の供与を決定し、第3次世界大戦に発展するような状況を生み出そうとしているのです。更に岸田政権は23日に紛争当事者であるゼレンスキー大統領を国会でオンライン演説させ、憲法改悪と侵略戦争を正当化し、国会を総翼賛化させるための武器として強行しようとしています。そもそも、ウクライナ側に立っているアメリカはオバマやブッシュ、クリントンなどの歴代大統領の歴史で23年間で9カ国を侵略し、1100万人以上の民間人を殺してきたのです。この歴史で連日報道されている戦争における正義か悪かという描き方のペテンは明らかです。このペテンと対極にあるのがロシア国内での反戦闘争です。1万5千人もの逮捕者を出しながら、連日戦争反対の集会やデモが闘われ、国営放送の女性労働者が生放送中に戦争反対のメッセージを掲げて立ち上がるなどプーチン政権を根底から揺るがす内乱的な闘いの端緒を切り開いています。
 日本でもロシア国内の反戦闘争と連帯し、沖縄の労働者や学生を先頭にして、侵略戦争参戦を狙う岸田政権を打倒しようと闘いが巻き起こっています。
 この戦争状況のもとで三里塚現地では「気候危機」に関する学習会を3月に講師を呼んで行いました。学習会の中で「公共の福祉」と称し、国策として金と暴力によって建設を強行してきた成田空港の歴史だけでなく、航空需要激減のもとで、成田も「環境保護」に取り組んでいるかのようなインチキが鋭く暴かれました。
 今や全世界で住民の空港反対闘争が闘われていること、実際に空港建設を止めている闘いがあることを知り、三里塚闘争を拡大させる力になるのではと思っています。
 そして、南米アマゾンでの森林破壊やサンゴの死滅による海洋汚染なども提起され、グレタさんをはじめ多くの人々が環境破壊・気候変動に危機感を抱き闘いに立ち上がっていることを実感しました。新自由主義社会での社会構造そのものを変えなければならない状況が分かりました。最大の環境破壊である機能強化・第3滑走路建設を許さず、三里塚闘争を発展させていきましょう。
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