団結街道
週刊『三里塚』02頁(1084号01面05)(2022/03/28)
団結街道
公安警察が全学連大会参加者を襲撃した事件への国家賠償請求訴訟・控訴審が3月10日に東京高裁で開かれ、結審した▼昨年5月の一審判決、双方による控訴以来9カ月以上もの時間があったにもかかわらず、東京高裁第14民事部の石井浩裁判長は唯一の物証である暴行現場を撮影した映像を直前まで見ていなかった。何と期日の数日前に「ファイルが開けない」と弁護団に泣きついてきていたのだ▼開廷冒頭、弁護団から追及されると、「いろいろありますから……」と弁解。すかさず原告席から「まじめに仕事をしろ! ヒラメ裁判長!」と追及の声が上がった。職務怠慢を指摘され動揺した石井裁判長はそれを取り繕うように、「不規則発言はやめてください」とやや声をはったが、傍聴席からもそれを上回る弾劾のヤジが次々と飛んだ▼その後、昨年の全学連大会で新たに委員長となった沖縄大学の赤嶺知晃さんが意見陳述を行い、世界戦争・核戦争の危機が現実化する中で、この政治弾圧に裁判所がいかなる姿勢を貫くのかが問われていると迫り、共に反戦の闘いに立ち上がることを呼びかけた。石井裁判長は、「弁論終結、判決期日は追って指定」とだけ述べ退廷▼一審では勝利。東京都は会場前で違法に撮影した画像・映像を所持していることを認めているが、自らの組織的犯罪行為が映っているため提出は拒否したまま。判決日は7月21日、東京高裁大法廷に集まれ。