「核戦争阻止」を訴えデモ 3・11反原発福島行動に510人
「核戦争阻止」を訴えデモ
3・11反原発福島行動に510人
3月11日、反原発福島行動22が福島市で開かれ、510人が結集した。三里塚現地から反対同盟の伊藤信晴さん、宮本麻子さん、現闘、全学連行動隊が駆けつけた。
岸田政権が来春にも放射能汚染水の放出を狙い、ロシアのウクライナ侵攻、原発攻撃で核戦争の危機が現実化する緊迫した情勢下、一切の元凶である資本主義を終わらせる国際反戦反核闘争として勝ち取られた。
集会冒頭、福島で闘う仲間が登壇し、代表して呼びかけ人2人が発言した。「国家・資本との絶対非和解の闘いを日常として生きることを選んできた。核戦争と一体でつくられたのが原発。11年目の反原発福島行動の成功が国際連帯で核戦争を止める道だ」(NAZENふくしま代表・椎名千恵子さん)、「挑戦することを恐れず未来を信じてきた。福島は決して負けない」(全国農民会議共同代表・鈴木光一郎さん)の訴えは、全参加者を奮い立たせた。
三里塚、広島・長崎、沖縄をはじめ全国の仲間が「核と戦争をなくそう」と訴えた。海外からもメッセージが寄せられた。織田陽介NAZEN事務局長が「戦争にストで闘う」「ふくしま共同診療所を守り『避難・保養・医療』の運動を進める」「汚染水放出反対署名の展開」の行動方針を提起。ただちに祈念式典参加の岸田を直撃するデモに打って出た。多くの若者が手を振りデモを激励した。
汚染水阻止し漁師と連帯を
全国農民会議共同代表 鈴木光一郎さん
政府は来春にもトリチウム=三重水素を「安全だ」と言って流そうとしています。しかし、内部被曝を覚悟しながら、しぶきを浴びながら、今まで11年間も我慢してきた漁師の人たちが負けるはずはありません。私たちは徹底的に連帯して闘います。
物心両面にわたる支援と連帯を決して忘れず、私も農民の端くれ、福島県民の端くれとして、これからも皆さんと共に闘いに邁進(まいしん)したいと思います。全国農民会議は三里塚・市東さんとともに闘いこれからも前進します。
戦争情勢下で農地守りぬく
三里塚反対同盟 伊藤信晴さん
主催者の方から紹介がありましたが6名の若者が、甲状腺がんと原発との因果関係をはっきりさせるために裁判闘争に決起しました。皆さんの10年間に及ぶ闘い、絶対に屈しない闘いが、青年の決起を支えてくれたのだろうと思います。
ウクライナで人間を虫けらのように虐殺している現実が日々展開されています。この現実をみると星野文昭さんが「人間らしく生きられる社会をつくろう」と言った必死の叫びを思い出します。
この戦争情勢の中、市東孝雄さんは農地死守の原則を守り闘っています。また、動労千葉や関西生コン支部はじめ労働組合が原則的に闘い、人間の尊厳を守り拡大させてきた闘いは圧倒的に正しいと思います。
私たちは反動の牙城を打ち破り施設の使用を勝ち取りました。芝山現地闘争に結集して下さい。