団結街道
週刊『三里塚』02頁(1082号01面04)(2022/02/28)
団結街道
2月22日は猫の日。メディアによるあまりの猫推しの激しさに辟易する日でもある▼高校時代にホームステイ先の飼い猫に手を引っかかれて以来、私は猫嫌いとなった。だが、三里塚で多くの猫たちと同棲するうちに、猫にもいろんな性格があると知り、十把一絡げで猫を否定してきたこれまでの自己を深く反省し克服▼私が現地に来た当時、天神峰の市東孝雄さん宅には父・東市さんの代から長年連れ添っていた「おみ」というネズミ捕りのうまい飼い猫1匹が暮らしていた。それが、今では2桁に迫る「野良猫以上、飼い猫未満」の猫たちが作業場にひしめきあっている。決して暮らしやすい環境ではないが、市東さんの農地を守り闘うコミューンがあるために、日々支持者を増やしながらたくましく生き抜き、繁殖し続けているのだ▼現在、わが家にいる2匹の猫は「おみ」とは違い、ネズミを捕れないほど飼い慣らされてしまっている。鳴けば餌をもらえ、温かい部屋に入れるという条件反射を獲得した「センターの猫」を、ネズミを捕る猫に再教育するために鳴けば外に出すということを繰り返してきた。結果、私の足音がすると逃げるようになった▼さかりがつくと大声で鳴くしかない猫とは異なり、正義の実現のためには失敗しようが何度でも立ち上がるのが人間だ。反対同盟の「闘えば必ず勝つ」の不屈の精神は芝山町の集会弾圧を打ち破った。3・27芝山文化センターへ!