団結街道

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週刊『三里塚』02頁(1081号01面05)(2022/02/14)


団結街道


 期せずして同じ書き出しとなった本紙前号のコラム「営農だより」「北総の空の下で」。立春を過ぎたが「寒い日が続きます」▼私は朝、スマホで目覚める。アラームの後、天気情報と最新ニュースをAIが読み上げる。「今日の天気は晴れ、最低気温はマイナス6度…」。プレハブ2階の北側に位置するわが寝室は外気温とほぼ同じ温度。流行りのグランピング(グラマラスキャンピングの略で「優雅で魅力的なキャンプ」の意)気分を毎朝味わっている。グラマラスな体験をしたい方はぜひわが現闘へ▼極寒の寝床から飛び出す最大のモチベーションとなっているのが、NHK朝の連続テレビ小説だ。AIの声は起きる気力を奪うが、朝ドラは起きる勇気をくれる。慌ただしい中であっても15分を確保し、朝ドラを鑑賞しながら朝ごはん▼ストーリー(最近のは展開が早く見逃せない)を家族・友人と一緒に追い、感想を共有する喜びは、日々の生活に潤いを与えるのみならず、闘う活力源となっている。敷衍(ふえん)すれば、労働力の再生産費削減のために安価で手早い食事を強いる資本家の新自由主義攻撃を打ち破る力を呼び覚ますパワーを持つのが朝ドラだ▼階級闘争を激しく最後まで闘う伝統を持つフランスでは、「食事の準備よりも食べる時間を楽しむことを優先している」と料理人のタサン志麻さんは語っていた。半世紀上続く日本の朝ドラ文化だって負けてない。
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