北総の空の下で 逆転した社会 コロナで太る資本
週刊『三里塚』02頁(1080号02面07)(2022/01/24)
北総の空の下で
逆転した社会
コロナで太る資本
寒い日が続きます。元旦の朝に全逓ビラまき、7日に雪かきで汗を流した他は巣ごもりの正月でした。9日の旗開きは、コロナ禍で2年連続乾杯を見送りましたが、冬野菜たっぷりの豚汁で温まってもらえたのがせめてもの心づくしでした。全学連の投稿に「一番多そうな1杯を選んだらネギと白菜ばかり……」とありましたが、底に沈んだ根菜は後の方に多く入りがちです……次は援農に来て三里塚野菜を堪能してください。
世界の富豪トップ10が、コロナ期間に総資産を2倍以上増やしたと報道されました。コロナ禍で困窮する人々の生き血を吸って肥え太る巨大資本の姿がむき出しになりました。一方で、医療関係者、配送やごみ収集の運転手、工場やスーパーの労働者等現場で奮闘するエッセンシャルワーカーこそ社会の主人公だと、誰の目にも明らかになりました。それなのになんでこんなに給料が安くて非正規労働者が多いの?! 資本が儲けることに貢献する〝クソどうでもいい仕事(ブルシット・ジョブ)〟―金融業やパソナ・電通等がなんでこんなに高給を取っているの?! こんな逆転した社会を、闘って変えましょう。
「労働者家庭に安価で本物の野菜を提供する」をコンセプトにした私たちの産直は14日から再開しました。市東孝雄さんは感覚が鈍るからと極力手袋を使いません。土になじんだ分厚い手で、今日も里芋をこしらえ大根を削って切り干しを作っています。
北里一枝