全学連三里塚 現地行動隊日誌 市東農地決戦の先頭に立つ 軍事空港阻止を NAAの「環境対策」!? 全学連三里塚現地行動隊長 二川 光
全学連三里塚 現地行動隊日誌
市東農地決戦の先頭に立つ
軍事空港阻止を
NAAの「環境対策」!?
全学連三里塚現地行動隊長 二川 光
新年明けましておめでとうございます。昨年の最高裁での上告棄却決定を全国の学生や労働者の力で跳ね返し、反対同盟・市東孝雄さんの農地への強制執行を阻止しました。車の両輪として闘っている動労千葉をはじめとする労働者や学生、「実力闘争」を貫いてきた三里塚闘争の陣形であり、支えてきた人々の力があっての勝利だと思っています。
これは反対同盟や支援勢力が中心となった現地の座り込みの闘いや昨年の芝山町での集会場貸し出し拒否問題に対する反対同盟の闘いがあってこそだと思います。伊藤さんを先頭に審査請求という形で芝山町を弾劾し続けた結果、「町は同盟に会場を貸すべき」という審理員の意見書が出たことが商業新聞でも報じられました。芝山町が行ったことは言論弾圧、集会弾圧であったと社会的に明らかになってきています。空港絶対反対・農地死守で闘ってきた反対同盟の闘いの正義性、方向性は鮮明です。
一方で、NAAは「サステナブルNRT2050」という中長期の環境目標を策定し、50年度までにCO2を半減するとしています。しかし成田空港の年間発着枠の50万回化に向けた更なる機能強化計画(2028年度末完成予定としている)と完全に矛盾しています。
NAAの「再生可能エネルギー導入率を30年度までに20%、50年度までに100%を目指す」との目標は、持続可能な社会を目指すと称するSDGsの一環ですが、空港機能強化計画と一体で見れば、環境対策ではなく、空港優先で住民を叩き出そうとする意図は明らかです。
「環境対策を行っているんだから、空港機能強化策は推し進める」と開き直って強弁しているに過ぎません。本当に許しがたいです。
現地行動隊は、反対同盟と一心同体となって空港建設を阻んできた三里塚闘争56年の闘いを押し広げ、廃港に追い込んでいく決意です。
そして今年は中国侵略戦争、核戦争に向けた策動がますます本格化する年でもあります。
1月3日にアメリカ、ロシア、中国、フランス、イギリスの核保有国5カ国は核戦争や軍拡競争を防ぐための共同声明を発表し、「核戦争に勝者はおらず、決して戦ってはならない」と強調しました。しかし実際は、日米一体となって核戦争に向けた戦争準備を、沖縄を中心に基地強化という形で強行しています。今の世の中を考える時に、戦争反対を貫くためには軍事空港化阻止を貫いてきた三里塚闘争こそ反戦闘争の最先頭で闘う必要があると感じています。
反対同盟が培ってきた実力闘争、生活を通した市東孝雄さんの農地死守の闘いを広げていく決意です。福島・沖縄・三里塚を一体で闘い、市東さんの農地を死守しましょう。2022年も団結して闘いましょう。