団結街道

　「今年は小学校以来応援している阪神タイガースの年であります」（葉山岳夫弁護士・動労千葉旗開きで）▼私も幼稚園以来の隠れ虎ファンだ。バース・掛布・岡田がバックスクリーン３連発を放った１９８５年。同級生はみな縦じまの寝巻を着て、虎マークの入ったバスタオルを掛けてお昼寝▼寝ても覚めても虎フィーバーだったその年、阪神は球団初の日本一に輝いた。幼い頃の栄光に満ちた（ように見えた）強い阪神という記憶は拭い難く、その後も巨人ファンの父親の目を盗んではサンテレビ（関西ローカルＴＶ局）を見ていた▼また当時、アニメ「タイガーマスク」が再放送で人気を博し、現実のプロレスでも今は亡き三沢光晴扮する２代目タイガーマスクが活躍していた。私もその勇姿に憧れ、「ガチャ」でマスクをゲット。ちゃちなものだったがかぶると強くなれる気がした▼アジア最強を誇り、１００年前には10万頭いた虎も現在では４０００頭に激減。直接の乱獲だけでなく、気候変動による海面上昇の影響が大きいそうだ。様々な生物が棲むマングローブの土壌の塩分濃度が上がり、飲み水、食べ物不足となった虎が人間を襲うことが頻発している▼那須サファリーパークでの痛ましい事故もあったが、単なるヒューマンエラーの問題ではない。苛政（かせい）は虎よりも猛し。階級闘争こそが必要だ。２０２２年、年男の市東さんと共に階級の猛虎となって闘おう。