全学連三里塚 現地行動隊日誌 市東農地決戦の先頭に立つ 決戦の三里塚へ 2021年の激闘に勝利 全学連三里塚現地行動隊長 二川 光

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週刊『三里塚』02頁(1078号02面02)(2022/01/01)


全学連三里塚 現地行動隊日誌
 市東農地決戦の先頭に立つ
 決戦の三里塚へ
 2021年の激闘に勝利
 全学連三里塚現地行動隊長 二川 光

(写真 三里塚全国集会で市街地を力強くデモ行進する全学連の隊列【10月3日 成田市】)

 昨年を振り返りつつ今年の闘いの決意を述べたいと思います。
 千葉県は昨年1月、国に対し成田空港周辺を「国家戦略特区」にするように提案しました。空港周辺9市町という広範囲にわたって農地転用の規制を緩和して貨物基地をつくり、倉庫業にまで特定技能の枠を広げ、外国人への搾取を強めようとするものです。
 北総地域は首都圏における農産物供給産地の農業振興地域であり、農地の保全が優先されています。国家戦略特区はこれを踏み破って膨大な農地と自然を破壊するものであり、絶対に許すことはできません。空港拡張による生活破壊、騒音で住民を追い出すのみならず、「航空貨物の拠点」のために優良農地を奪おうというのです。これは、改憲・戦争に向けた攻撃の一環です。成田はすでに有事の際の兵站拠点に位置づけられていますが、それをさらに拡大しようとするものです。
 今年は、この国家戦略特区攻撃との闘いが間違いなく焦点化します。そのためにも、戦争のための農地取り上げと闘う市東さんの闘いを強める必要があります。
 反対同盟は21年冒頭から第3滑走路建設予定地の芝山町で空港機能強化反対の集会とデモを計画し、芝山町の施設の使用申請を行っていました。ところが、相川勝重芝山町長(当時)は反対同盟が申請した会場の貸し出しをことごとく不許可にしました。3・28芝山現地闘争では住民に機能強化反対の声を届け、集会会場貸し出しを拒否した芝山町役場を弾劾するシュプレヒコールを叩きつけました。その先頭に髙田暁典さんを新隊員に迎えた全学連三里塚現地行動隊が立ちました。
 4月1日からは、強制執行実力阻止の座り込み行動が開始されました。農地死守を貫く敷地内農家の市東さん、萩原さんの日々の営農、生活を支え守りぬく闘いとして現地での闘いを高く位置づけて現在も座り込み行動を継続しています。 6月8日の最高裁による上告棄却決定によって法律的には強制執行が可能ですが、一切手出しできない力関係を築いてきたのです。
 昨年はかつて三里塚闘争に加わっていた人や初めて三里塚闘争を知った人も現地に駆けつけています。10月からは新たな行動隊員も迎えました。
 今年は岸田政権のもとで改憲・戦争に向けた攻撃が強まることは間違いありません。反対同盟を先頭に国家暴力と闘ってきた三里塚の歴史的蓄積、実力闘争の思想と実践を全面的に開花させるときがきています。基地建設と闘う沖縄、労働組合つぶしと闘う動労千葉や関西生コン支部と連帯し、行動隊は改憲・戦争阻止の闘いの拡大に全力で立ちます。その闘いのうねりの中で、農地取り上げを粉砕しよう。
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