三里塚営農だより 萩原さん宅 自然生かした芋貯蔵

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週刊『三里塚』02頁(1076号02面05)(2021/11/22)


三里塚営農だより
 萩原さん宅
 自然生かした芋貯蔵

(写真 萩原さん畑で芋穴掘り【1日】)


 さつま芋の収穫が終わりました。それを塹壕(ざんごう)のような芋穴にコンテナに入れて4段重ねにして収納します。その上から藁をかけて、さらにござをかけ、アーチ型のトンネルにマルチと黒網で覆い、冬の寒さと雨から芋を守ります。
 里芋も同じく貯蔵しますが、少し感じが違います。穴の深さはさつま芋よりずっと浅く、そこに直にもみ殻などを敷いて、親芋からばらさないで、土も付いたまま裸でトラクターのバケットに積んで、ドサっと放り込みます。その上に同じく藁とござをかけ土で脇を固めます。少し時間を置いてマルチをかけ土で固めます。
 芋専門の農家では、温度と湿度が管理できる専用倉庫を持っている所もあるようですが、多品種をつくる産直野菜の場合は、そうはいきません。自然を生かした貯蔵です。色々な作物の育ち具合を見極めながら、毎回10種類くらいの野菜を出荷するのは、本当に大変な作業です。
 何せ自然と向き合い、天候や虫、雑草、病気と格闘しながら作る有機栽培ですから、「いい時もあれば、悪い時もある」のが常なのです。ですから産直野菜を取っている皆さんも、毎回の野菜内容については「長い目」で見てほしいな!と切に思うのです。

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