団結街道

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週刊『三里塚』02頁(1074号01面06)(2021/10/25)


団結街道


 「レジ袋はご入用でしょうか」と聞かれ、いらない場合に何と答えているだろうか?▼私は「いりません」とはっきり答えているにもかかわらず、しょっちゅう間違えられ困っている。現闘の同志に聞いてみた。「いらない」(80代)「いいです」(70代)「あります」「結構です」(60代)「大丈夫です」(20代)。様々あったが私は「いいです」「結構です」「大丈夫です」というあいまいな断り方は嫌いだ。結局、手のひらを前に突き出すポーズが一番と分かり一件落着▼ところで、大江健三郎はノーベル賞受賞記念講演で川端康成の「美しい日本の私」を「あいまいな日本の私」とパロディー化し痛快に批判した。学生の頃、その大江に講演の依頼すると、「明年までの予定はすでに立て終わっておりますので申し出をお受けすることはできません」と直筆のハガキが届いた。やや読みにくい独特な文体。あいまいさもない。さすがと思った。(ところがその直後、彼は少年事件問題でメディアに頻繁に登場。ナンセンス!)▼上下関係が厳しい武道などの世界でよく使われる「押忍(おす)」もイエス・ノー両方使える便利語なのだが私は気にならない。しかし、本来は「OK!」の意であるはずの「大丈夫」で断わられることにはどうしても慣れない。何とかして断らせないようにしたい▼これならどうか? 「11・7集会に来てもらっても大丈夫ですか」「大丈夫です!」
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