集会発言 天神峰で耕し続ける
集会発言
天神峰で耕し続ける
反戦闘争爆発で農地守りぬこう
事務局員 伊藤信晴さん
新型コロナウイルスが感染爆発し、都市への一極集中は医療崩壊を招きました。芝山町では「昔は子どもたちの姿を見たが、今は車一台通らない」と87歳になるお年寄りが心配しています。これが「経済大国」日本の現状です。新自由主義は破綻しています。
にもかかわらず、空港会社は経済効率を語って市東さんの農地を奪おうとしています。闘う人々とのつながりを大事にし日々営農する市東さんに対する、人生と人格を破壊する攻撃です。
三里塚55年の歴史を踏まえ、成田軍事空港粉砕、農地死守、実力闘争の精神を今ふたたび徹底的に強くしなければなりません。周辺住民の中からも成田は軍事に使われるという人が出てきています。成田の兵站(へいたん)基地化を絶対に阻止しましょう。反戦闘争を爆発させ市東さんの農地を守りぬきましょう。
うそはつかないあきらめない!
敷地内天神峰 市東孝雄さん
最高裁が上告を棄却しましたが、ぜんぜん気持ちは変わっていません。まだ耕作権裁判やその他の裁判もあります。優秀な弁護士さんがそろっていますので、最終的には勝てると願っています。
私は農民ですので土地がなければ勝負になりません。空港会社のやり方は許すことができない。
反対同盟55年の闘いを今こそ全世界へ。闘いをますます強固にし、福島、沖縄、三里塚を一つの闘いとしてこれからも闘います。動労千葉、関西生コン支部と連帯し、市民団体、学生との強固な絆を作り、反対同盟もますます広げていきたいと思っています。
「うそはつかない」「あきらめない」、これを信念にこれから先も天神峰で畑を耕していきたいと思います。
裁判闘争の力で強制執行を阻む
顧問弁護団事務局長 葉山岳夫さん
最高裁は上告棄却の反動攻撃をかけてきました。しかしこれで強制執行ができると思ったら大間違いです。農地死守の現地の闘いがあります。
さらに南台農地の耕作権裁判、天神峰農地のやぐら、看板の明け渡し攻撃と闘う控訴審、これらの裁判闘争は強制執行攻撃を阻止する闘いです。
今、革命の武器としてコミューンが再評価されています。かつて戸村一作委員長や北原鉱治事務局長、萩原進事務局次長は労農コミューンを提唱しました。北総台地で動労千葉をはじめとする労働者と農民とがパリコミューンのように労農コミューンを形成し、首都東京の闘いと連帯して首都東京に攻め上るという壮大な構想です。
弁護団は、皆さんと固く連帯し、渾身の力で闘います。
労働運動復権し11・7日比谷へ
動労千葉委員長 関道利さん
三里塚闘争は半世紀以上軍事空港を許さず、農地死守を貫いてきました。今こそその歴史が光り輝くときです。私たちは車の両輪として、労働組合の力で改憲・戦争を阻止する闘いに立ちます。
JR東日本は鉄道業務を次々と外注化し、労働条件を解体した結果、必要な要員を確保できなくなっています。技術継承の破綻、安全の崩壊、鉄道崩壊までいきつこうとしています。
国鉄1047名闘争をめぐってはJRを17年ぶりに裁判当該として闘いの場に引きずり出しました。国鉄分割・民営化攻撃との闘いも、勝利まであと一歩です。今こそ階級的労働運動を復権させましょう。11・7労働者集会(日比谷野音)への結集を訴えます。
労組解体許さず新政権と闘おう
関西生コン支部 西山直洋さん
卑劣な権力の分断策動、労働組合解体攻撃を絶対に許さず、権力の弾圧をはねのける決意で全国を駆け巡っています。
裁判闘争だけでなく現場行動も毎日闘っています。権力側は今までであれば何の問題もない行動を名誉毀損と事件化し、私たちの運動を止めようとしています。
刑事事件では、武委員長への求刑8年の攻撃を見事粉砕し実刑を阻止しました。これは皆さんの力があってこそです。
私たちの連帯、団結の力で権力の攻撃を食い止めました。新しい政権が出来たとしても、私たちに何の影響もありません。闘うのみです。私たちは政治でお願いするのではなく、現場からの闘いで物事を作り上げていく。本日結集した仲間の皆さんと共に勝利するまで闘います。
世の中変えねば農民生きられぬ
全国農民会議共同代表 小川浩さん
全国の農民はどんどん廃業に追い込まれています。今年の米価は1俵1万円を切り、規模拡大した農家ほど打撃が大きく、数千万も売り上げが落ち、農地を地主に返すことが起こっています。
今日本の食料自給率は37%。潜在的な飢餓国という人もいます。余っていると言われる米の備蓄は約200万㌧。輸入がストップすれば3カ月で備蓄がなくなり、米が食べられなくなります。
また、今年はみなさんが食べている米は家畜が食べる米より安い。どこかおかしくないですか。
さらに、除草剤入りの小麦を使った食パン、ゲノム編集したトマト、遺伝子組み替え作物など食の安全性が脅かされています。
農民は市東さんと共に世の中を変えなければ生きていけません。農地決戦を労働者・農民みんなのものにし、全国農民の尊厳をかけて闘っていきたい。
実力闘争の中に社会変革の力が
沖縄大学自治会委員長 赤嶺知晃さん
全学連は最高裁の上告棄却を徹底弾劾し、市東さんと連帯し、身体を張って農地死守で闘います。不屈・非妥協で闘う三里塚闘争は成田空港を追い詰めています。
私たちは7月23日、労働者人民の中に、五輪を止めたいという怒りが充満し、それを実現できる可能性があると確信して、開会式粉砕を実力で闘いました。会場に五輪やめろの声を響かせ、開会式の権威をおとしめました。それは階級闘争の潮目を変えました。
私たちは今、実力闘争の中に社会を変える力があると確信しています。この実力闘争の思想は三里塚闘争を全学連が共に闘う中でつかみとったものです。10月16〜17日、全学連大会を開催し、改憲・戦争を阻止する学生運動の巨大な発展を勝ち取る決意です。