集会宣言
週刊『三里塚』02頁(1073号01面02)(2021/10/11)
集会宣言
56年目の三里塚闘争は、大きな時代の変化の中で歴史的勝利の展望を切り開いた。成田空港は、昨年来の新型コロナウイルス感染症の世界的蔓延(まんえん)を契機に経営破綻の危機に追い込まれている。空港会社は「中長期的には需要は回復する」からと機能強化にしがみつき、第3滑走路建設を進めているが、コロナ問題は中長期的に続くのである。人の移動が大幅に減少し、航空会社の破綻と再編で需要回復の見込みなどない。世界的観光バブルと観光立国政策は完全に破綻し、巨大空港建設の時代は終わったのだ。
農民から農地を奪い、自然を破壊して金儲けを優先してきた結果が成田空港の破綻だ。われわれの「何があっても農地を守り農業を続ける」という決意と実践が強制執行を粉砕し、空港会社を追い詰めている。空港機能強化反対に立ち上がる地域住民と連帯し、今こそ農地死守・空港廃港へたたかおう!
最高裁は6月8日請求異議裁判の「上告棄却」決定で市東さんの農地強奪強制執行にお墨付きを与えた。だが、倒産の危機に立つ空港会社に、市東さんの農地を奪い生活を破壊する権利など一切ない。絶対に強制執行を許してはならない。現地での強制執行実力阻止態勢をより強固に、「農地死守・実力闘争」で迎え撃とう!
資本主義は全世界で格差と貧困、過労死を拡大し、放射能の垂れ流し、化石燃料の大量消費などで地球を破壊しながら、軍拡・戦争でさらなる延命をはかろうとしている。成田の軍事空港化を粉砕し、今こそ資本主義を終わらせる闘いに立ち上がろう。全世界で闘いの先頭に立つ青年・学生、動労千葉・関西地区生コン支部など闘う労働組合、放射能汚染水放出と闘う福島、辺野古新基地建設と闘う沖縄と共に、政治と社会を根本から変えよう!
2021年10月3日