団結街道

　リズム感が決定的に欠けているのでデモ行進でのリズムコールが苦手だ▼「何とかかんとかを阻止するぞ〜」「何とかかんとかで闘うぞ〜」の方が安心でしっくりくる。ただし、コールの文言が長くて難しいと、叫び終わる前に次のコールがやってきて「ぞ〜」しか合わせられないこともままあるが……▼リズムコールの先駆け（？）である「安保・粉砕」「空港・粉砕」「農地・死守」などは「タンタン、タンタン」で行進・手拍子のリズムだ。昔の映像を見ると駆け足デモの影響だろうが、今よりずいぶんテンポが速くて驚く▼コールが変わったなと思ったエポックは２００３年のイラク反戦だ。「No War! Stop the War!」「Don't Attack Iraq!」などの英語のコール。トラックの後ろにアンプと巨大スピーカーを積んでＤＪがダンスミュージックを流して踊るサウンドデモを日本でも見るようになった。15年の安保国会で流行ったリズムは「タタターン、タタタン＝安倍はやめろ」だ。新たなリズムと大衆運動の高揚は一体だ▼運動においても音楽の三大要素である、メロディー＝連続・継続、リズム＝非連続・断絶、ハーモニー＝調和・連帯のバランスが大事と思う。10・３三里塚全国集会では断固たるメロディーを基礎に、新たなリズムを刻み、素晴らしいハーモニーを共に奏でよう。筆者は苦手なリズム克服のために音ゲー（音楽ゲーム）に励みたい。