三里塚反対同盟が招請状 「強制執行攻撃を迎え撃つ」
三里塚反対同盟が招請状
「強制執行攻撃を迎え撃つ」
全国の闘う仲間の皆さん。私たちは来る10月3日、市東さんの農地を守る決意も新たに全国総決起集会を開催します。
市東さんの農地をめぐる請求異議裁判で、最高裁第三小法廷(長嶺安政裁判長)は、6月8日付で上告を棄却する決定を下ろしました。強制執行の違憲性、不当性を不問に付し、成田空港会社(NAA)による農地取り上げ強制執行にお墨付きを与えたのです。
断じて許すことはできませんが、私たちはすでに「何があろうとこの地で畑を耕し続ける」という市東さんの決意を共有し、4月1日から「農地死守」の強制執行実力阻止態勢をとっています。
他方、判決から2カ月あまりが過ぎてなお、NAAは市東さんの農地に何ら手を出すことができません。市東さんの農地を奪う緊急性も必要性もないことの証(あかし)です。新型コロナウイルスの感染拡大で破綻(はたん)の危機に瀕するNAAが、市東さんの農地を奪う理由などどこにもありません。
「来るなら来い!」 私たちは闘いの正義を確信し、強制執行攻撃を迎え撃ちます。天神峰現地への結集を強化し、あらためて強制執行を許さない陣形を拡大し、NAAを包囲していきましょう。10・3集会はそのための総決起集会です。
成田空港の破綻的状況にもかかわらず、千葉県は空港周辺9市町を対象に国家戦略特区に向けた提案を行いました。空港機能強化のためとして農地を奪い、物流基地を造り、巨大な交通網を造ろうというのです。自然破壊、農業破壊を極限まで推し進め、その先に軍事空港化をねらうものに他なりません。相川勝重芝山町長の会場貸出拒否をとことん追及し、怒りの決起が拡大する地域住民との連帯を深め、空港機能強化を白紙撤回させましょう。
菅政権はオリンピック・パラリンピックを強行して新型コロナ第5波の感染爆発を引き起こし、労働者民衆に犠牲を押しつけて命を奪っています。さらには新型コロナを奇貨として戦争のできる国へと憲法改悪をねらい、私たちの権利を踏みにじる強権支配を強めています。
今こそ怒りを解き放って闘う時です。世界中で労働者民衆が歴史を画する闘いを開始するなかで、日本でも強権政治に怒りの実力決起が巻き起こっています。
こうした決起と、「不屈非妥協」「実力闘争」を先達から引き継いで55年、今も「国策」と真っ向から闘い続ける三里塚が結びつくことこそ未来を切り拓く力です。
そして私たちと動労千葉・関西生コン支部をはじめとした闘う労働組合、「帰還」強制攻撃と闘う福島、辺野古新基地建設と闘う沖縄など菅政権と最も鋭く闘う勢力が一堂に会する10・3集会こそ、菅政権打倒の総決起集会です。
労働者、農民、住民・市民、学生、あらゆる闘う皆さんの参加を呼びかけます。民衆の団結した力で政治を変え、社会を変えましょう。
10・3全国総決起集会にぜひお集まり下さい。
2021年8月26日