8・15集会 「資本主義の次、革命へ」 改憲・戦争阻む熱気

週刊『三里塚』02頁(1070号01面04)(2021/08/23)


8・15集会
 「資本主義の次、革命へ」
 改憲・戦争阻む熱気

(写真 闘いの気運に満ちた8・15集会)

(写真 発言に立つ葉山弁護士)


 「8・15労働者市民のつどい2021〜たおせ!資本主義 踏み出そう次へ!〜」が東京・赤羽会館で開かれた。コロナ対策をとって準備された会場は2階席まで埋まった。三里塚から反対同盟の伊藤信晴さん、婦人行動隊の宮本麻子さん、現闘と全学連行動隊が参加した。
 オープニングは庶民の叫び=演(説)歌を現代に甦(よみがえ)らせた岡大介さんの「民権数え歌」だ。カンカラ三線を手に痛烈に今の政治を批判。会場の熱は一気に高まった。
 主催者あいさつを葉山岳夫弁護士が行った。新自由主義が音を立てて崩壊する中で、菅政権による改憲・戦争攻撃との徹底対決を訴えた。
 コロナでオンラインでの登場となった斎藤幸平さん(大阪市立大学大学院准教授)が「気候変動の時代における9条(戦争放棄)と25条(生存権)」というテーマで講演。貧困・格差の拡大、改憲・戦争、環境破壊はすべて資本主義の問題であることをわかりやすく解き明かし、世界で若者が変革に立ち上がっていることを紹介し、より広範な闘いの連帯をつくろうと呼びかけた。
 続いて、実行委員会から森川文人弁護士が登壇。弁護士としての自らの闘いの原点を語り、「新自由主義が崩壊する中、弁護士も闘わないと生きられない。改良では資本主義の補完物になる。社会を根本的に変える革命の話を。もう待ったなしだ。資本主義の次へ踏みだそう」と力強く訴えた。
 カンパアピールで東京西部ユニオンの青年労働者が熱烈に訴えた。
 休憩をはさみ、「テレビでは会えない」コメディアンの松元ヒロさんがコントを披露した。
 「冗談じゃないですよ。五輪には3兆円。GoToには2兆7千億円。ワクチンにはたった3千億円」「菅が総理やっていることの方が緊急事態」
 痛快な批判に会場全体が沸いた。
 闘う現場からの発言の冒頭、動労千葉の関道利委員長が11月労働者集会への参加を呼びかけた。続いて、東京西部ユニオン鈴木コンクリート工業分会の吉本伸幸さんが関西生コン支部への支援を訴えた。さらに、改憲・戦争阻止!大行進神奈川の仲間、極限状態の保健所で働く女性労働者、星野国賠勝利を訴える狩野満男さん、牛久入管収容所問題を考える会の田中喜美子さん、五輪粉砕の実力闘争を闘った全学連の武田雄飛丸さんらが、それぞれ菅政権を打倒し、改憲・戦争への道を阻む意気込みを語った。
 参加者は秋の決戦勝利へ決意を新たにした。

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