ピンスポット 関空がターミナル新設見送り 「LCC専用」断念 旅客数79%減の逆風下で

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週刊『三里塚』02頁(1069号01面04)(2021/08/09)


ピンスポット
 関空がターミナル新設見送り
 「LCC専用」断念
 旅客数79%減の逆風下で


 関西国際空港株式会社の山谷佳之社長(写真)とブノア・リュロ副社長は7月20日、商業紙のインタビューに答え、第3ターミナルの新設を少なくとも今後10年の間は見送ると明言した。関空は、2025年の大阪・関西万博開催までに国際線旅客の受け入れ能力を年間3千万人から4千万人に引き上げるとして第1ターミナルの改修を5月から行っている。
 第3ターミナルは国際線LCC(格安航空会社)専用のターミナルとして2017年の3月の完成を目指し、15年6月22日に起工。
 関空の昨年の総旅客数は前年比79%減の656万人に落ち込み、開港以来過去最低となった。
 山谷社長は、「(投資リスクの高まりを受け)事業モデルを見直す」「現在あるターミナルを徹底して使う方針に転換する」「関空内の情報を一元管理する新システムを10月から運用し、空港運用の効率化を図る。導入経費はターミナル新設の1%以下で省エネにもつながる」などと述べた。
 関空の新ターミナル新設見送りの判断は当然のことだ。ところが成田空港会社は今なお空港拡張を狙っている。断固粉砕しよう。
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