この地で耕し続ける 発言より

週刊『三里塚』02頁(1068号01面02)(2021/07/26)


この地で耕し続ける 発言より

市東さんの生活守り空港廃港へ
 敷地内東峰 萩原富夫さん

 市東さんがこの地で元気に人生を全うするために生活を支え、この空間を守っていく闘いが必要です。私たちは何がこようが慌てることはないと思っています。
 強制執行実力阻止の闘いも大事です。現場に立ったたらたぶん私が最初にパクられるんじゃないかと思っていますが、人にはあまり言いません。
 私も空港内に農地があります。がんばって守り、この空港に反対する闘いを長く続けていけるよう日々考え闘っています。裁判は終わる時が来ます。しかし私たちは15年にわたって裁判闘争を闘いつつ、市東さんの生活を守ってきました。
 71年大木よねさんへの暴力的な農地取り上げを反省すると言うなら強制執行はやめるべきです。
 五輪で航空需要が増えると言ってましたがコロナで思惑は打ち砕かれ、空港利用者は10%以下。航空政策は縮小すべきです。私たちは、ここで畑を耕し、空港としっかり闘っていきます。

裁判だけでなく現地闘争が大事
 敷地内天神峰 市東孝雄さん

 裁判では負けましたが、闘いは裁判だけではありません。現地でいかに権力に対して力を発揮できるかが大事です。
 私もクシュンとしているわけではありません。動労千葉、関西生コン支部など労働組合がものすごい勢いで闘っています。私たちもそれに負けずに、その勢いに乗って闘います。体の続く限り、私はこの天神峰の地で畑を耕し、皆さんとともにがんばります。
 福島・沖縄・三里塚を一つの闘いとして、市民運動、学生運動と連帯し、これからも反対同盟をますます強固にしていきます。ともに闘いましょう。

JR合理化攻撃と闘い組織拡大
 動労千葉副委員長 繁沢敬一さん

 現地の行動隊が朝早くから闘い抜いていることを聞き、やはりここが国家権力との闘いの最前線で反対同盟の闘いが敵権力を追い詰めていると改めて認識しました。市東さんと共に動労千葉も強制収用を何としても阻止するために全力で闘います。反対同盟の闘いが日本の戦争国家化を止めてきました。この闘いがますます重要になります。共に闘っていきたい。
 市東さんの農地を取り上げる正当性・合理性は1%もない。空港はがらがら。JRも成田エクスプレスは朝と夜しか走らせていない。空港を拡張する正義性はないことは明らかです。
 今JRはコロナの中で合理化を10年進めるとして「業務融合化」を打ち出しています。すべての職名、職種をなくし、労働者の誇りを奪って合理化を推し進めようとしています。毎日仕事が違う。朝と夜も仕事が違うという攻撃です。
 合理化粉砕で毎日闘い抜く中で、勝利を勝ち取りました。CTSの木更津事業所で組合員が1名動労千葉に加入しました。CTSの幕張と津田沼の事業所で職場代表選挙に勝利しました。反対同盟との連帯をさらに強固にして闘います。

労働者と農民が社会を変える時
 全国農民会議共同代表 小川浩さん

 最高裁の上告棄却を怒りをもって弾劾します。農民として絶対に許せません。なぜ、市東さんの農地を取り上げる必要があるのか。三里塚闘争は55年間、権力に対して真っ向から闘い抜いています。この闘いのすごさに権力が恐怖を覚えるからじゃないでしょうか。
 今、三里塚だけでなく関生への労働組合つぶしの弾圧や学生など闘いへの弾圧が強まっています。五輪をやって、国威発揚、戦争への道を掃き清めるというのが本質です。
 全国でものすごい勢いで農業つぶしが進んでいます。この5年間に農民・農業従事者は48万人減っています。今ですら食料自給率は38%程度。後は全部輸入です。輸入が止まったら食料をどうするのか。食料危機が世界で起きていますが、日本でも起きないとは言えない。安全保障と言ってアメリカの武器や戦闘機を買ってますが、食料がなくなったらオスプレイをかじるのか。
 市東さんの闘いは、大きな政治の流れに抗して真っ向から闘うものです。労働組合と農民が手を結んで本気で闘えば社会を変えられます。三里塚に農民を合流させ労働者と共に闘い抜きたい。

農地には一指も触れさせない!
 中核派 石田真弓さん

 首都圏の学生中心に、日常の中に三里塚闘争を位置付け闘います。反対同盟のビデオ上映、前進チャンネルでの三里塚特集など、三里塚の歴史を若い世代の中にどんどんと持ち込み継承します。
 今国会は反動法案が目白押しでした。土地規制法は三里塚闘争に対する新たな攻撃であると共に、沖縄全人民を監視することを合法化するに等しい権力強化です。基地・空港・港湾周辺住民など多くの人々が反対同盟に続き闘う主体として、覚醒しつつあります。
 五輪は今や矛盾の極点です。戦場とも言える労働現場で医療従事者を先頭とする民衆の怒りの声に包囲され、学校の観戦動員も教育労働者・保護者の行動で次々とキャンセルに。五輪ストライキとも言えるうねりが起きつつあります。
 警備に自衛隊8500人。「平和の祭典」どころか、支配階級のための国家総動員行事です。開会式粉砕へ闘おう。
 実力闘争の復権が必要です。7・7京大集会では、無期停学処分で入構を禁止された学生を当局・警察に一指も触れさせずキャンパス中央に登場させました。自らの日常の現場で闘い、街頭に飛び出し、敵との最先端攻防の現場に駆け付ける団結と連帯。この力で市東さんの農地にも指一本触れさせないことを誓います。

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