団結街道
週刊『三里塚』02頁(1067号01面06)(2021/07/12)
団結街道
関西生コン支部の武建一委員長を描いたドキュメンタリー映画『棘2独白』を視た。本紙今号2面の記事に書けなかった上映会後のゲストトークの話▼『棘男』の作者でプロデューサーの平林猛さんと昔からの友人である映画監督・足立正生さん(平林さんを「ひらりん」と呼び、よくお酒をたかったそうだ)が登壇した。足立さんは作品を「NHK教育テレビで放映してもいいテキスト動画」(教科書的という意味だろうか?)と評し、「上映会後は、こんなトークではなくみんなで何をすべきかを討論したほうがいい」と語った▼さらに「革命運動、社会を変える運動は生きている間は続けるもの」「一歩でも引いたら東電労組と同じになる」と断じ、映画でも強調的に出されている関生が開始した国、滋賀県・京都府・和歌山県を相手取った国家賠償請求訴訟に「何年かかろうが勝つまでとことんやるべきだ」と訴えた▼その後、「テキスト」とやや挑発的に評した「真意」についてエピソード的に語った。かつて機動隊に囲まれた京都の祇園会館で開かれた上映会で、フィルムは破り取られ、臭い生ごみをロビーにぶちまけたり、日本に数台しかないというピアノをムチで叩いて壊したりといったパフォーマンスをした。支配人は怒ることなく、「機動隊にアートですからと言って帰れ」と▼日常を突破するための挑発がアートだそうだが、「棘2」がアートでなくてよかった。