団結街道

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週刊『三里塚』02頁(1065号01面08)(2021/06/14)


団結街道


 筆者も原告に名を連ねる全学連大会襲撃事件への国家賠償請求訴訟勝利判決後の記者会見で弁護団は強調した▼今回の暴行事件は集会弾圧だ。社会の矛盾に気づいた学生たちが社会に対して発言する機会を奪うことは民主主義の自殺行為であり、表現の自由に対する重大な挑戦だ。大学の自治、表現の自由、集会・結社の自由など憲法上の権利を奪うものだが、裁判所は全学連という団体への集会の自由の侵害は認めず極めて不当だ▼裁判所の論理はこうだ。視察活動が全学連側に撮影されることは予想していたはずだから後に不利になるようなことはしないはず。実際、逮捕された大会参加者はいなかったから、有形力の行使は公安一課の組織的な決定ではなく、被告個人がそれぞれの判断により行った偶発的なものだ。大会は結果的に議事を全て完了しているから、集会に参加することが事実上困難とは言えず、全学連の権利は侵害されていない▼しかし、2016年の全学連大会の会場前に限って数十人もの公安刑事が同時多発的かつ目的意識的に有形力を行使したのだ。組織的な共謀や指示なしに行われたとの認定はありえない判断だ▼また裁判所は警視庁公安部の組織的で意図的な関与を認めないくせに、公安刑事の個人責任を否定し、賠償責任を負わせないとしたのも整合性がない。到底納得できない。公安警察はやはり人民による組織的・意図的な有形力の行使で解体する他ない。
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