団結街道
週刊『三里塚』02頁(1062号01面06)(2021/04/26)
団結街道
東京高裁第4民事部で市東さんの農地強奪強制執行を認める反動判決が下ろされた昨年12月17日。同第2民事部は、ミャンマーの少数民族・カチン族の女性に対して「難民認定をすべき」との一審東京地裁判決を取り消し、認定義務付け請求を却下した▼この極悪判決を書いたのは、5月26日から始まる新やぐら裁判控訴審を担当する白石史子だ。一審判決は、国軍などから拷問や虐待を受ける恐れを「具体的かつ客観的な証拠」を挙げて立証するという困難を乗り越え勝ちとられた。それを覆した白石は、人民虐殺の国軍を支援する菅と同じだ▼病院に移ることも仮放免も認められないまま3月6日に亡くなったスリランカ人女性ラスナヤケ・リヤナゲ・ウィシュマ・サンダマリさん(当時33歳)。日本の子どもたちに英語を教えたいと日本語学校に入学。ところが仕送りが途絶え学費が払えなくて在留資格を失い、昨年8月から名古屋入管に収容されていた▼亡くなる一カ月前、マクドナルドで楽しく食事する夢に映った光景を描いた手紙が支援者に届いていた。ノンフィクションライターの安田浩一さんは生きることを「おわり」に導いたのはいったい誰かと問う▼ユーチューバーの「せやろがいおじさん」が入管法の改正案を「史上最悪」と解説する動画を見てほしい。難民支援を続ける織田朝日さんは言う。一人一人の力があれば未来は変えられると。5・26東京高裁包囲デモへ!