ピンスポット NAAがCO2排出半減目標!? 見えすいた欺瞞だ 機能強化撤回、空港廃港を
週刊『三里塚』02頁(1062号01面05)(2021/04/26)
ピンスポット
NAAがCO2排出半減目標!?
見えすいた欺瞞だ 機能強化撤回、空港廃港を
成田空港会社(NAA)は3月25日、「サステナブルNRT2050」と題する二酸化炭素CO2排出量削減目標を策定したと発表した。成田空港全体として、2030年度までに発着1回当たりに排出する二酸化炭素量を2015年度比で30%削減、2050年度には同50%削減を目指すとしている。
具体的には滑走路と駐機場の移動距離を3割短縮する。さらに、電気や水素で飛ぶ次世代型の航空機の受け入れ体制の整備を進めるという。
だが、自然環境、田畑を大規模に破壊して3本目の滑走路を建設(29年3月完成予定)し、空港面積も発着回数も2倍にする機能強化を進めながら一体どうやって実現すると言うのか。虚言甚だしく、開いた口がふさがらない。
田村明比古NAA社長は「航空業界にはプレッシャーがかかっていて、国際機関などでさらに高い目標に議論が進む可能性があり、その場合には新たな目標に対応したい」と追いつめられた姿をさらしている。(写真)
気候変動と闘う世界中の若者の怒りの矛先は必ずNAAに向かう。欺瞞(ぎまん)を許さず、空港廃港へ突き進もう。