団結街道
週刊『三里塚』02頁(1061号01面06)(2021/04/12)
団結街道
「お米は本当になくて、実家からもたまに送ってくれるが、お米は一番消費するし、買うのも高いので、一番ありがたい」▼千葉大学で一人暮らしの学生約1000人にお米やカップ麺、缶詰などを無料で配布しているニュースを見た。コロナ下でアルバイトが減り、コメを買うことすらできない生活苦の学生が増えているという▼大学生協の調査では、作年の大学生(下宿生)の1カ月の食費の平均は2万4570円(1日819円)で、前年から1820円の減。収入は前年から7610円減(内アルバイト収入は7240円減)の12万2250円。食費も収入(アルバイト収入も)も70年以降前年からの減少額が最も大きくなった▼だが、学生が食えないのは必ずしもコロナが原因というわけではない。今回調べてみて驚いたのは、この10年、学生の生活状況がほとんど変わっていないという事実だ。直近の10年の食費の平均は2万4586円。(1日820円)。最低だったのは11年で、食費は2万2590円(1日753円)だった▼他方、コメを生産する農家も低米価で大変だ。「コロナで外食が減ったため需要が消滅してコメ余り状態だから」というだけではない。政府はコロナだろうが、ミニマムアクセス米を外国から大量に買い入れている。また、コメの流通は三菱商事などの商社が牛耳っている。政府・資本の支配を打ち破る労農学連帯の新たな構築を三里塚で!