貨物機に大損傷 強風下の着陸で事故

週刊『三里塚』02頁(1058号02面04)(2021/02/22)


貨物機に大損傷
 強風下の着陸で事故

(写真 機体の胴体後部下面に見つかった傷)

 2月1日、午後7時8分に成田空港に到着した、香港発成田行きの日本貨物航空258便・ボーイング747―8F型機の到着後点検で、胴体尾部に幅約90㌢、長さ約3㍍のこすったような痕跡が見つかった。同機は悪気流で着陸をやり直していた。国土交通省はこのトラブルを、当初事故になりかねなかった「重大インシデント」としていたが、その後損傷の程度が大きいことから「航空事故」に認定した。
 成田空港はウインドシア(急激な風向きの変化)がよく起きる。06年には計82便が成田に着陸できずに引き返すか代替空港への着陸を余儀なくされた。09年3月には、貨物機のフェデックス80便が強風の中での着陸に失敗して2度バウンドし炎上、操縦士と副操縦士の2人が犠牲となった。大事故を繰り返させてはならない。強風下での危険な着陸を強行する安全軽視の航空会社・空港会社を許すな!

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