3・11反原発福島行動へ 全国農民会議共同代表 鈴木光一郎さんの訴え 三里塚と福島を結ぶ

週刊『三里塚』02頁(1057号02面01)(2021/02/08)


3・11反原発福島行動へ
 全国農民会議共同代表 鈴木光一郎さんの訴え
 三里塚と福島を結ぶ

(写真 鈴木光一郎さん。全国農民会議共同代表、酪農家、福島県本宮市在住。)

(写真 昨年11・1労働者集会に参加した鈴木さん【右手前】)

 酪農家で全国農民会議共同代表の鈴木光一郎さんから2021年の闘いについての訴えが届きました。鈴木さんは、「マスク4枚かけても」と決意し、昨年の11月労働者集会に初めて参加されました。3・11反原発福島行動'21への参加の呼びかけに応え郡山に駆けつけましょう。
11・1労働者集会に感動し
 2021年は、世界の労働者と結びついて声を上げたい。その思いが11月集会に参加してはっきりしました。動労千葉や関西生コン支部のような労働者と手を結んでやっていかなかったらこの時代は乗り切れないですよ。権力を倒せるということが見えてきた時代の息吹を感じました。
 11月集会は、新型コロナウイルスの感染拡大の最中で、自分は持病も抱えているので家族にも引き留められましたが、決意して参加することにしました。本当に行ってよかった。参加した甲斐がありました。
 この1年間の闘いを積み上げてきた労働者階級と俺たちはつながっていくんだという確信を強くしました。同時に、階級的労働運動の中で革命というのは絶対に必要だと実感する場となりました。革命の現実性を自分はすごく感じたんです。
 三里塚闘争も市東さんが断固として決起する中で、空港は破綻寸前、航空会社も飛行機を売っぱらうというくらいの危機にあります。
 やっぱり成田空港のコンクリートは引っぺがして農地にして食料を生産しないといけないと強く思います。葉山岳夫弁護士が言っていたように空港廃港の展望、三里塚の勝利が見えてきました。
安倍・菅政権の腐敗に怒る
 コロナ禍で消費構造がまるっきり変わりました。生産者米価の暴落は避けられません。コメ余りで大規模農家も大変になっています。
 乳価は契約なので変わりませんが牛乳の需給は減りました。学校給食がなくなって乳業メーカーは大変でした。ヨーグルトなど乳製品をいろいろと作って生き残ろうとしています。しかし、そこの場でも労働者の解雇が進んでいます。
 「GoToトラベル」で、どうせ行くならと大きな高級ホテルは予約が入りました。牛肉もそこでは売れました。ところが中小のラーメン屋などがつぶれた。それが「GoTo」の結果です。
 コロナのまん延で病院が成り立たなくなるようなことになり、この負担は想像を絶するものがあります。菅首相は「集まるな」と言っておきながら当の本人は会食してる。何だこれは! 本当に許し難い。しかも、安倍も成し得なかった種苗法の改悪を火事場泥棒のように行った。農家にとっては死活問題です。粉砕あるのみです。
 オリンピックは企業の金もうけということがはっきりしてきました。今でさえ医療崩壊している中でオリンピックなんかやってる場合ではありません。復興キャンペーンの一環で原発事故はなかったものとするものです。安倍の腐敗政治をさらに続行していくものです。徹底糾弾していかなくてはなりません。
 福島原発事故による汚染水の海洋投棄も強引に政府決定がされそうになりました。ところが強行したら漁民のとんでもない反乱が起きる状況が生まれ、放出はできていません。汚染水にはトリチウムだけじゃなく放射能核種が残っています。そんなものが安全なのか。漁民は一言も放出してよいと言っていません。これ以上放射能で海を汚すな、汚染させるなと、世界的な正義というところまで高まっています。すごいことです。ともに闘わなくてはなりません。
原発再稼働を絶対に許さぬ
 政府は「脱炭素社会計画案」を出しましたが再稼働やると言っているようなものです。女川原発も柏崎刈羽原発も六ヶ所村再処理工場も推進すると。脱原発どころではありません。未来永劫、大丈夫な原発などない。再稼働は許しません。
 福島の当事者責任をはっきりさせ、3・11を福島が責任をもって闘っていかなくてはと思います。我々が徹底的に声をあげていくこと、それが通じる時代が来たと感じます。そうだ俺たちもやろうということにさせられるかどうかにかかっています。地球環境を守りながら農業をでんと据えて食べ物を保証し、みんなが平等に暮らせる社会を目指して闘う。連帯して一つずつコツコツとひたむきにやっていくのが全国農民会議だと思います。改めて全国から3・11福島に来ていただきたい。共に闘いましょう。

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