団結街道

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週刊『三里塚』02頁(1057号01面06)(2021/02/08)


団結街道


 政府は10都府県の緊急事態宣言の発令を1カ月延長すると発表した▼報道で目に付くのは飲食店や宿泊施設の悲痛な声だ。一体いつまで時短・休業を続ければいいのか。廃業を余儀なくされ仕事を変えた人も多い。コロナは人が生きるための経済的基盤は実は不安定で脆弱なものだということを改めて教えている▼「自粛生活」「自粛警察」などによるストレスも深刻だ。会いたい人と直接会えない苦痛。会っている人に自分から感染して迷惑をかけられないと思わされる圧力。コロナ太り、コロナうつ、コロナ○○……心身に現れる様々な症状。だが、失業もストレス疾患もコロナが真の原因ではない。コロナは今の社会の矛盾をよりくっきりと見せる拡大鏡に過ぎない▼はっきりしたことは、高収入のブルシットジョブ(クソどうでもいい仕事)は「不要不急」なものだと暴かれた。他方で、社会的に必要な労働であるにもかかわらず低賃金・長時間労働を強いられているエッセンシャルワーカーへの注目が集まっている▼誰が社会を回しているのかがより一層見えやすくなった。世界的な過剰資本・過剰生産力状態の中で必須不可欠な労働は、民衆の衣食住の生活を直接まかなう生産活動に加えて、他人の世話をする「ケア活動」だ。医療・介護、教育、清掃……。本来社会的に保障されるべき分野を商品化し社会を崩壊の危機に叩き込んでいる資本主義を今こそ打ち倒そう!
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