団結街道
週刊『三里塚』02頁(1056号01面06)(2021/01/25)
団結街道
1月18日、警視庁公安部による全学連大会襲撃事件に対する国家賠償請求訴訟の最終陳述が東京地裁で行われた。原告5人の意見陳述は全学連運動の正義性と弾圧の不当性を余すところなく明らかにした▼「15年の安保国会に立ち上がる労働者民衆の怒りを組織して闘う全学連への意識的な政治弾圧だった」「暴力で学生を威圧することこそが公安警察の目的だった。ところが、弾圧はこんな社会はおかしいという人々の思いを燃え上がらせる薪(まき)に。学生が腹を固める材料になった」▼「京都大学では処分者を守り集会を成功させた。目の前の不条理に対抗するために権力による分断を乗りこえ闘えることを証明した」「日本学生運動は弾圧を団結に変えて新たな時代を切り開きつつある」▼「コロナ禍でさらけ出された大学問題、高すぎる学費、経済的徴兵制、軍事研究の解禁……全学連が警鐘を鳴らしてきたことは間違いではなかった」「反戦運動を弾圧する公安警察は解体されなければならない」「私たちが依拠するのは裁判の結果ではない。学生や労働者、人々との連帯・団結を広げ、深めていく中で未来を切り開く」▼戦争末期、裁判所は治安維持法ででっち上げた弾圧の責任を回避するため自らが書いた有罪判決を焼き捨てた。内務省、特高警察は解体済み。果たして裁判所は権力犯罪を裁き、歴史に残る誇りある判決を下せるか否か。5月31日、東京地裁大法廷に集まれ!