団結街道
週刊『三里塚』02頁(1054号01面05)(2020/12/28)
団結街道
2020年は「文字通り」コロナ・パンデミックの一年であった▼コロナは新自由主義の矛盾を暴き出し、一人ひとりの生き方や価値観を変えた。あらゆる職場や地域で困難や壁に直面した悪戦苦闘の1年であったとも言える。この激変と例外であった人は誰一人いないだろう▼ふり返れば2019年の年末。「騒乱の一年」と日経新聞で報じられた。新自由主義攻撃が最初に貫徹された国であるチリをはじめ、資本家階級を震撼させる大反乱の年が2019年だった。その先頭に立ったのは青年・女性だ▼コロナ・パンデミックは、階級闘争に劇的な変化をもたらした。医療などのエッセンシャル・ワーカーが闘いの最先頭に立ち、BLM運動をはじめとする大運動の中心に座った。日本では、東京五輪の2020年開催を見事に粉砕し、安倍政権を打倒した。三里塚闘争の継続と相まって航空業界も成田空港も崩壊寸前だ。昨年末に予測した人がどれだけいるか▼2021年はいかなる年になるのか?予測は不可能だろう。資本主義の行き着く先は混沌と破壊しかない。コロナ後のシナリオを描けるのは、コロナ・パンデミックの中、必死に社会を動かしている労働者階級の闘いの実践の中にしかない▼職場生産点の根本から資本の支配を覆す階級的エネルギーなしに、社会システムを変革する可能性は生まれない。この無限のエネルギーの可能性を信じて2021年へ勇躍飛び込もう!