大地の響き 投稿コーナー

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週刊『三里塚』02頁(1053号02面07)(2020/12/14)


大地の響き 投稿コーナー

轟音に負けず農作業
 東京 穂月直巳

 11月19日から2日間、三里塚現地に援農に行って来ました。これまでも援農には何回か入ってきましたが、その時の主な作業は雑草取りでした。今回は、ネギ、大根、人参、山東菜、春菊の収穫と、畑の片づけが主な作業でした。
 萩原さんの畑に入って、以前より飛行機の轟音(ごうおん)が減ったのかなとのんきに思っていましたが、市東さんの畑に入ると、あの憎らしい轟音が響いていました。「負けてたまるか」と畑に躍り出ていきました。援農とは資本と国家権力との実力闘争だと改めて肝に銘じました。
 収穫作業は初めてですが、ベテランの現闘と若い同志が丁寧に教えてくれました。本当にありがとうございました。
 農作業は驚きで一杯です。畑の中を飛んでいたモンシロチョウが私の腕に止まって、あいさつをしてくれました。モンシロチョウは都会では見れなくなっています。山東菜には綺麗なテントウムシがいて、葉っぱを食べていました。「この、喰うんじゃない!」と追い払いました。しかし、虫にしてみると無農薬でうまかったのかもしれない。私も、食事の時に畑で採ったばかりの春菊のお浸しをいただきましたが、確かに最高でした。
 その上で、今回は、産直の出荷作業にも接することができました。出荷作業は、市東さん、萩原さんと支援の皆さんが一堂に会しての作業でした。皆、一個一個野菜を目で確かめ、計りにかけ、間違いのないように会員の皆さんにしっかりと届ける。そうやって、野菜とともに三里塚の闘いの息吹も届けるのだという気迫が感じられました。実は、私は三里塚の産直野菜の配達の仕事もしてきました。今回の出荷作業に接して、自分が運んだ野菜は、市東さん、萩原さんはじめ皆さんの、たいへんな苦労で作られていて、改めて会員の皆さんにこの野菜と三里塚の闘いの息吹をしっかり届けたいと強く感じました。

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