団結街道
週刊『三里塚』02頁(1053号01面07)(2020/12/14)
団結街道
「変革か、破滅か」「社会主義か、絶滅か」「暴力革命か、世界戦争か」▼資本が人間を使って人類と地球を滅ぼす可能性がいよいよ高まる中で、折衷(せっちゅう)主義では世界を救えないことが共通の認識になりつつある。「残された時間はあと10年」ジャーナリストのナオミ・クラインさんは著書『地球が燃えている』でそう言い切る▼ところで、「終末観」が深ければ深いほどそこから救われたいという人間の欲求も強くなる。古代奴隷制社会が経済的な根拠を失う中で、奴隷制度からの解放の欲求と結びついて終末論が生まれ、後に世界宗教となるキリスト教が誕生した▼現代の奴隷制度である資本主義は、あらゆる災厄を引き起こし、経済制度としての歴史的命脈は尽きている。真に終止符を打つためにも「終末観」を深めることは労働者階級にとって必要な時代認識ではないだろうか▼その上で、資本は人間ではないので反省することなく人類と地球を滅亡させるまで自己増殖運動を続ける以上、労働者階級による暴力革命、プロレタリア独裁権力の樹立によって資本を強制的に廃絶する以外に解決がないことをはっきりさせるべきだと思う▼階級性を曇らせるあいまいで中途半端な時代認識を葬り去ろう。「終末観」を徹底的に深め、労働者階級自己解放の思想(マルクス主義)と実践を甦らせよう。「倒すか、倒されるか」の決戦に眦(まなじり)を決して立ち上がろう。