ピンスポット 成田市で「棘」上映会を開催 武委員長の半生描く 関生支部の闘いの原点

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週刊『三里塚』02頁(1053号01面06)(2020/12/14)


ピンスポット
 成田市で「棘」上映会を開催
 武委員長の半生描く
 関生支部の闘いの原点


 11月22日、成田市公津の杜の「もりんぴあ」で開催されたドキュメンタリー映画「棘」成田上映会に参加した。当日は、動労千葉を支援する会の金子正人さんが関西生コン支部の闘いの解説を行った。(写真
 「棘」は、関生支部委員長の武建一氏の半生を描いたもので、逮捕や長期拘留を物ともしない不屈の精神と闘いの輪郭を描く。また、武氏の出身地である奄美大島の徳之島の戦後史を彼の原点として迫っている。
 闘いの場面では関生支部の集会・闘争に在特会が嫌がらせの街宣をしている様子が映されていたが、こうした攻撃を打ち破って労働運動が作られていることを初めて知った。
 金子さんの解説は、セメント業界のゼネコン・下請け・孫請けの資本支配の下、重層的な収奪構造の説明から始まり、中小企業と労働者を守る産業別組合や地域組合の意義まで及び、認識を深めた。関生の「幹部活動の指針」は、百戦錬磨の経験に基づく箴言(しんげん)だ。その冒頭は、「嘘、偽りなく、人をだまさない」と極めて常識的。14項目あるが、われわれも自らのものとしなければならないと肝に銘じた。
(大戸剛)

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