全学連三里塚 現地行動隊日誌 市東農地決戦の先頭に立つ 菅政権打倒を 首都圏学生が集会 全学連三里塚現地行動隊 二川 光

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週刊『三里塚』02頁(1048号02面02)(2020/09/28)


全学連三里塚 現地行動隊日誌
 市東農地決戦の先頭に立つ
 菅政権打倒を
 首都圏学生が集会
 全学連三里塚現地行動隊 二川 光

(写真 市東さんの南台農地にかけられている裁判攻防について解説する全学連行動隊【17日】)

(写真 ニンジンの種まき)


 実りの秋を迎え、食べ物がおいしい季節がやってきました。現地では人参の種まきやカブの種まきが終わり、キャベツや白菜などの苗も植えています。畑では一本ネギやサツマイモが収穫されました。サツマイモは10月にコンテナに入る予定です。この機会に三里塚の産直野菜を食べ免疫を強化しましょう。
 8月末の全学連大会から3週間後の9月19日に、東京都内で首都圏学生交流会が行われました。最初に全学連の石田真弓さんが基調提起を行い、大学当局によって一切の学内活動が出来ない状況に対して署名を集めるなどの活動やコロナ禍で盛り上がりを見せた学費減免運動を振り返り、「半年間の闘いを確認して次の首都圏での活動方針を立てていこう」と訴えました。
 続けて医療・介護・福祉・教育・地方自治体への競争原理の導入によって、社会運営に必要な機関がコロナ以前から既に限界に来ていたこと、生活が破壊され政府の失策によってコロナが拡大したと話しました。一方で学費減免運動やタクシー運転手の解雇撤回の闘い、医療労働者のストライキが社会を揺るがしたと強調しました。
 最後に安倍政権の辞任に触れ、7年8カ月で非正規職化や経済格差が進められた一方、憲法改悪国民投票が出来ず、実質的な改憲論議を阻み打倒したと確認しました。
 各大学の報告では大学で課外活動再開要求を掲げ、300筆もの署名が集まったり、オンライン授業や大学施設の閉鎖に対して700筆もの署名が集まるなど、運動の前進が報告されました。
 自由討論では今の大学の現状から全体で考え、学生がどうすれば決定権をもてるかを議論しました。討論で印象的だったのは、首都圏の学生から各大学で自治会にこだわらず、大学と交渉する学生団体と連絡を持つべきとの意見です。この意見で議論は白熱し、実践しながら学生全体に認められた存在に学生団体を内側から変革しよう、そのためにオンライン授業に対する不満や学費減免を求める署名等、大学に対し出てきた意見と向き合おうと活発な議論になりました。そして初参加の学生から学内で集会や署名に取り組み、問題意識を呼び起こそうとの積極的意見も出されました。私自身、討論していて学生自治をどうやって復権していくかの重要な一歩が開始したと実感しました。
 9月中旬には、現役の初めて三里塚を訪れた学生が現地調査と援農に入り、現在も闘い続ける三里塚闘争に感動していました。ぜひ現地に駆けつけ、労働者や学生とともに闘ってきた闘争の歴史に学び、キャンパスや職場で実践していきましょう。
 10月22日の請求異議裁判控訴審に駆けつけ、市東さんの農地強奪を絶対に阻止しましょう。

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