国鉄全国集会に730人 「解雇撤回まで闘い続ける」

週刊『三里塚』02頁(1045号01面03)(2020/08/10)


国鉄全国集会に730人
 「解雇撤回まで闘い続ける」

(写真 7・26国鉄集会で発言する萩原さんと宮本さん)


 7月26日、国鉄闘争全国運動の全国集会が江戸川区総合文化センターで開かれた。730人が集まり、労働運動の再生を誓い合った。コロナによって大恐慌と大失業が促進される中、7・26集会は、国鉄闘争を軸に据え、全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部への弾圧粉砕をテコに階級的労働運動を復権させる出発点を築いた。
 連帯のあいさつの最初は、三里塚芝山連合空港反対同盟の萩原富夫さん。萩原さんは「コロナショックで航空需要は元には戻らない。破産寸前のNAAが市東孝雄さんの農地を取り上げる不当性は明らか」と述べ、9・2請求異議裁判と9・27全国集会への結集を訴えた(別掲)。
 呼びかけ人各氏から「国鉄闘争全国運動10年の闘いと今後の闘いの展望」が語られた。動労千葉の関道利委員長は、外注化・総非正規職化を一層強めるJRと対決し、闘う労働運動を復権させると力強く訴えた。
 1047名解雇撤回へ、被解雇者は不屈の闘志を全身にみなぎらせ決意を示した。続いて、JRの外注化阻止の攻防、水戸線ワンマン運転阻止の闘いの報告と決意が語られた。
 「関西生コン支部弾圧粉砕--反転攻勢へ」では、全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部の代表が、満場の拍手を浴びて登壇し、弾圧との闘いについて報告し、「刑事弾圧に対し無罪を勝ち取るために闘うが、最終的には組織を拡大し大衆行動で決着をつける」と意気高く宣言した。
 最後に、各産別の労働者がコロナ情勢に立ち向かい労働運動の再生への思いを語った。医療労働者は、現場の労働者が団結し闘ってこそ、壊された社会保障を取り戻して人々の命を守ることができると強調した。
 国鉄闘争全国運動の呼びかけ人の山本弘行さんが11・1労働者集会への結集を訴え、同じく呼びかけ人の花輪不二男さんが集会をまとめ、スローガンを確認した。参加者はこぶしを突き上げ賛同の意思を表した。

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農地守る決意 萩原富夫さん

 国鉄1047名解雇撤回の闘いが今こそ光り輝くときを迎えています。 新型コロナウイルス感染と世界恐慌が広がっています。成田空港も航空便が激減し、B滑走路が閉鎖になりました。成田は静かさを取り戻し、本来の穏やかな農村になりました。
 危機を深めるNAAは、ここから生き延びようと機能強化を実施しようとしています。しかし住民の側は、「この静かな状態を変えるな」と対立が鮮明になっています。航空需要が戻ることなどありえません。私たちは、54年の空港反対の闘いが実を結ぶ時が来ていると実感しています。
 市東さんの農地裁判は、この十数年の厳しい闘いをやりぬいてきました。航空需要が激減し、成田空港の破綻ということが実際に起こりつつある中、こんな倒産する会社が市東さんの土地を奪ってよいのか。東京高裁で9月2日に行われる請求異議裁判控訴審に駆けつけてください。
 反対同盟は、9月27日、成田市赤坂公園で全国集会を行います。ぜひとも参加をお願いします。
 コロナショックは、NAAの破産を明らかにしました。私たちにとってはワクワクする情勢です。三里塚は厳しい闘いでしたが、闘い続けてよかったといえる時代に入りました。関西生コン支部とともに、三里塚も反転攻勢の時を迎えています。皆さんとともに勝利に向かって進みます。

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