ピンスポット マニラ空港拡張計画白紙に 「採算確保は困難」 ドゥテルテ政権に打撃

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週刊『三里塚』02頁(1044号01面03)(2020/07/27)


ピンスポット
 マニラ空港拡張計画白紙に
 「採算確保は困難」
 ドゥテルテ政権に打撃


 フィリピンの首都マニラのニノイ・アキノ国際空港(通称マニラ空港=写真)の拡張計画を巡り、計画が白紙に戻ったと7月21日付の日経新聞が報じた。
 開発を担う予定になっていた6財閥の企業連合(NAIAコンソーシアム)はコロナ情勢下で採算確保が困難である空港拡張事業を見直すように政府に要求。ところが政府は拒否し、6財閥企業連合に与えていた優先交渉権を取り消した。
 ドゥテルテ政権は「インフラ黄金時代」を掲げ、その目玉の一つがマニラ空港の拡張事業だった。
 記事によれば、「大型事業が白紙に戻るのは現政権で初めて」(日本貿易振興機構マニラ事務所)であり、「民間主導の事業では今後、見直しの機運が広がる可能性」とのことだ。当然にも破綻必至の事業に金を出すブルジョアジーはいない。
 成田空港は民間空港の仮面をかぶった国策空港だ。株は上場されておらず、株主は国土交通大臣と財務大臣の二人だけ。
 いざとなれば税金を投入すればいいと国の支援を当て込み、「拡張を進め、航空需要回復に貢献する」と言い放つNAAの田村明比古社長を許すな! 

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