北総の空の下で 新型コロナ 免疫力低下させず

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週刊『三里塚』02頁(1042号02面06)(2020/06/22)


北総の空の下で
 新型コロナ
 免疫力低下させず


 コロナ禍で右往左往している間に季節は巡り、初夏の強い日差しと入梅の蒸し暑さで、外出時マスクの中はぐしょぐしょです…
 5月末、現地活動家の1人に倦怠感と発熱の症状が出たという知らせに緊張が走りました。PCR検査を申し込むも熱が下がったため対象にならず、肺に異常なしとのレントゲン診断で決着を付けたそうです。依然として検査のハードルが高いことを思い知らされる出来事でした。日々発表される感染者数にマスコミ上げて一喜一憂していますが、検査数が少なすぎて日本の実態は依然闇の中です。
 あまたのコロナ関連発言の中で、ジャーナリストの天笠啓祐さんのお話は興味深いものでした。人間のDNAの半分以上はウイルス由来であり、ウイルスへの攻撃は自分を攻撃するに等しいためワクチンの副作用が大きいのだそうです。天笠さんは、ウイルスと共存するには免疫力を維持することと公衆衛生を充実させることだと言います。敵視して戦うほどウイルスは変化し、時には新型が登場して人間に襲いかかります。清潔志向を強め、抗菌・除菌で免疫力を低下させてきたため、抵抗力が落ちてアレルギーが増加しているのです。公衆衛生の担い手だった保健所は30年で半減、対応しきれませんでした。癌など経済効果の高い医療にシフトして合理化されたためです。
 天笠さん曰く「感染症拡大下での闘いは大変難しいが、あの手この手で運動を継続していこう!」
北里一枝
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