ピンスポット 羽田新ルート運用停止せよ 直下住民が国を提訴 コンビナート上空飛行は危険
週刊『三里塚』02頁(1042号01面05)(2020/06/22)
ピンスポット
羽田新ルート運用停止せよ
直下住民が国を提訴
コンビナート上空飛行は危険
6月12日、羽田空港の発着枠拡大を目的にした新しい飛行ルートの運用を巡り、新ルート直下の住民29人が、国に運用停止を求める行政訴訟を東京地裁に起こした。(写真)
訴状によると、国が1970年に川崎市のコンビナート上空の飛行を安全確保のために制限をしたのに、新ルートの運用に向けて昨年12月に適切な理由がないまま解除したのは違法だと主張している。また航空機からの部品や氷塊落下の恐れや騒音被害も深刻だと指摘している。
原告は「実際に飛行機が通過すると、轟音がひっきりなしに聞こえ、飛行機の車輪まで間近に見えて恐怖を感じる」「マンションに住む子どもが怖がっている。子育てできる静かな街を」「コンビナートに張り巡らされた高圧ガスの配管は小さな落下物でも亀裂が生じ必ず火災になる。とても許されるものではなく、世界の非常識だ」と訴える。
住民の命を危険にさらして、無理やりにでも都心上空を飛ばす国に対し、怒りが高まっている。羽田新ルートに反対する住民と連帯し首都圏空港機能強化を阻止しよう。
第3滑走路建設阻止、空港廃港まで闘いぬこう。