大地の響き 投稿コーナー
週刊『三里塚』02頁(1041号02面07)(2020/06/08)
大地の響き 投稿コーナー
機能強化白紙撤回を
江戸川産直の会 岸上雅博
成田空港において、新型コロナウイルス感染拡大による発着回数激減、乗客減少で追い詰められた結果、NAAは、4月12日から成田B滑走路を「当面閉鎖」、A滑走路のみで運用している。4月20日からは第1、第2ターミナルの一部閉鎖のニュースが流れた。さらに、IATA(国際航空運送協会)は国際線の需要が2024年まで回復しないとの予想を明らかにした(5月21日、日経新聞)。
誰が見ても、第3滑走路計画・運用時間延長は不要、空港機能強化を白紙に戻せ、と言いたいところ。
そして何よりも、閉鎖中のB滑走路の誘導路部分に市東さんの農地があり、「への字」になっているから、その農地を強制執行するかどうかが東京高裁で争われている。7月にも結審と言われていたが、コロナ感染拡大で延期になっている。今閉鎖を余儀なくされ、何年先に回復するかもわからない現状なのだから、市東さんの農地を奪う意味が全くないではないか。東京高裁は、裁判を延期しているが、中止せよ、と言いたい。
1994年の隅谷調査団最終所見「あらゆる意味で強制的手段は用いない」のレベルを超えた問題だ。
反対同盟は、人々の命育む農地こそが守られるべきであり、そこを耕す農民こそが生き続けるべきであることを、訴えてきた。
50数年にわたる闘いは、労働者の命と生活を破壊する腐敗と独裁の安倍政権を打倒する方向に、限りなく近づいてきたぞ、と勝利の確信を打ち固めている。