北総の空の下で 新型コロナ 医療現場に援助を
週刊『三里塚』02頁(1038号02面05)(2020/04/27)
北総の空の下で
新型コロナ
医療現場に援助を
12日からB滑走路が閉鎖になり、騒音にかき消されていた鳥のさえずりが耳に新鮮に届きます。闘って取り戻そうとしていた静寂が、コロナ感染の世界的爆発によって実現するなんて……。経済も生活も、命さえ奪う無色無臭のウイルスが、大型連休前の日本で増殖を続けています。
当初韓国の感染者の多さに驚きましたが、速やかに検査体制が取られて可視化された結果であり、韓国は抑え込みに成功しました。
医療先進国と思われていたヨーロッパで瞬く間に感染が拡大し、数万の死者?? 悪夢を見ているようでした。医療崩壊の度合いによって国別の死者数に大差がつくことも突き付けられました。皆保険が崩壊しているアメリカの感染者数は世界最大で死者は4万超え。1回の診療で数十万円? 貧乏人は死ねというに等しい医療に抗し、労働者は皆保険を掲げ闘っています。
20日現在、日本は都市部を中心に1万を超えて感染が拡大し、医療崩壊の危機が叫ばれています。オリンピック開催にこだわって初動対策が遅れたこと、民営化で保健所や公的医療機関を潰し、感染症に対応できる体制も人員も足りない現実があぶり出されました。「防衛費を回せばいいんだよ」と市東孝雄さん。経済だ防衛だとぐずぐずしている間に命が失われていきます。ぎりぎりの体制で踏ん張っている医療現場に最大限の援助を!
わが身と周りの人たちを守りつつ、声を上げ続けましょう。
北里一枝