「第3滑走路は無用」 一斉行動で住民と交歓
週刊『三里塚』02頁(1036号02面01)(2020/03/23)
「第3滑走路は無用」
一斉行動で住民と交歓
(写真 81回目の一斉行動、朝の打ち合わせ【3月15日】)
3月15日、反対同盟と支援連絡会議の仲間は第81回空港周辺情宣一斉行動を行った。
東峰の萩原富夫さんは朝の打ち合わせで、被曝と帰還を強制する常磐線全線開通の攻撃を弾劾し、「明日からは成田の学校が再開する。3・29集会への結集を訴えよう」と呼びかけた。市東さんは、「交通事故にはくれぐれも気をつけて」と注意を促した。
今回用意された反対同盟ニュース第76号は、新型コロナウイルスを口実に「改正特措法」を成立させた安倍政権を弾劾し、集会・デモ禁止の先取りを許さず、3・29全国集会への結集を呼びかける内容だ。一同、ニュースを手に担当地域へと飛び出した。
周辺住民は航空機の発着が減り、少し静かになった空を謳歌しつつ、怒りを語った。第3滑走路の予定地の住民は、訪問するなり「情勢は変わったよ。がんばりましょう」と交歓。
移転対象地での敷地の測量・くい打ちの開始の報告。それへの怒りの声も寄せられた。さらに、「自分だけでも残る」「第3滑走路は必要ない。税金のむだづかいだ」「民間の航空機が飛ばなければ、空港の軍事転用をすることにつながりかねない」様々な声が寄せられた。成田空港はコロナショックの影響で開港以来最大の危機に叩き込まれている。3月5日、安倍首相は、中国、韓国からの入国制限の強化を発表した。到着便を成田と関空に限定し、入国者には公共交通機関を使用しないこと、2週間指定場所で待機することを要請している。その結果、韓国便で9割減、中国便は5割減と壊滅的な打撃を受けている。
11日からは、空港内の12店舗が臨時休業、13日までに全店舗の半数以上の174店舗で時短営業を始めている。
観光のための貸し切りバスは軒並みキャンセルされ、ほぼゼロ化している。ホテルなどの宿泊業も壊滅的打撃を受けている。
安倍の進める「観光立国」、相川勝重芝山町長らが喧伝(けんでん)してきた空港との「共存共栄」は砂上の楼閣、虚栄でしかないことが余すところなく暴かれた。
次回、一斉行動日は4月19日、天神峰カフェは4月26日に開催する。