団結街道
週刊『三里塚』02頁(1036号01面06)(2020/03/23)
団結街道
首が太くなった。食べ過ぎではなく、リンパ節が腫(は)れているからだ。おそらくどこからか体内に侵入したウイルスと闘っているのだろう。のどの痛みや咳(せき)、熱もないので仕事をしている。新型コロナウイルスではないと思いたい▼ウイルスと放射性物質は似ている。目には見えないし、匂いもしない。そして、健康に影響が出るまでに一定の時間がかかり、その影響の出方も個人差が大きい。他方で、違いもある。ウイルスの方が比較的早く症状が出る。ウイルスは細胞に寄生(パラサイト)して増殖が可能で、人から人に感染する。だけど、ワクチンがあれば治る▼今回の場合はまだワクチンがない。だから検査しても治せない。むしろ感染のリスクがあがる。などと言って、十分な検査体制をあえて取らずに流行ってないことにしてしまうことに恐怖を覚える。すでに検査を拒否されたために髄膜炎(ずいまくえん)を悪化させて重体になる若者が出ていることは本当に許せない▼大学時代の友人が、ただのかぜと誤診され病院のベッドで寝かされていただけの「治療」で髄膜炎の発見・治療が遅れて悪化。集中治療室でウイルスと闘いながらも死にゆく友人の温かい手を握った感覚が甦った。医療体制が薄い郊外に大学を移転させたことによる犠牲だと思っている▼集団感染でパンデミック(世界的大流行)となっていいのは「赤いバチルス」(=共産主義者)だけだ。