ピンスポット LCCが「コロナ」で致命的減収 安価フル回転の末路 新滑走路誘致派は顔面蒼白
週刊『三里塚』02頁(1036号01面05)(2020/03/23)
ピンスポット
LCCが「コロナ」で致命的減収
安価フル回転の末路 新滑走路誘致派は顔面蒼白
(写真 減便・運休で閑散とした成田空港ロビー)
新型コロナウイルスの感染拡大によるアジア太平洋地域の航空会社の減収が桁違いに大きくなると報じられている。(3月9日付日経新聞・電子版)
2003年SARS(重症急性呼吸器症候群)に比べて、約10倍の573億㌦の減収となり、その結果として航空会社の再編、特にLCCの選別淘汰を予測している。
LCCは機材調達をリースに依存し、機材と労働者を極度にフル回転させることにより利潤を獲得している。回っている間はいいが、ひとたび事業が休止すれば、資金の大流失を防ぐことはできない。
韓国LCCのイースター航空とティーウエイ航空は成田=仁川線と済州線を4月28日まで運休する。また、成田の新設予定は、ごくわずかな路線を残して延期。国内線LCCも次々と運休・減便する。LCC誘致に成田生き残りをかけたNAAの経営は、崖っぶちに立たされた。第3滑走路誘致派は顔面蒼白だ。
他方、騒音下では「静かになってよかった」「第3滑走路などいらない」「情勢が変わった」との声が勢いを得ている。空港拡張計画の白紙撤回へ攻勢を強めよう。