ピンスポット 英ヒースロー空港新滑走路は違法 反対派に勝利判決 「気候変動政策考慮せず」

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週刊『三里塚』02頁(1035号01面04)(2020/03/09)


ピンスポット
 英ヒースロー空港新滑走路は違法
 反対派に勝利判決
 「気候変動政策考慮せず」


 2月27日、イギリス控訴院はロンドン・ヒースロー空港の第3滑走路増設計画について、環境保護対策が検討されていなかったとして政府による計画の承認は違法とする判断を下した。
 この裁判は、空港周辺の自治体やロンドン市長、環境団体が英運輸省を相手取り提訴。英高等法院が昨年5月に反対派の訴えを退けたため、反対派は控訴していた。
 気候変動に関する「パリ協定」に法的拘束力があるとの判断を示したのは初めて。
 原告団の環境保護団体は、「環境保護の正義にとって画期的な結果」「害となる開発が環境に及ぼす影響について、開発業者と行政当局が責任を問われるときが来た」「ヒースロー拡張計画を永久に葬る必要がある」「第3滑走路はすでにコスト、騒音、大気汚染、生息地の消滅、アクセスの欠如の面で無理だったが、これで超えるのが不可能なほど高いハードルに直面した」などと語った(写真)。
 ヒースロー空港の運営会社は「政府と協力してパリ協定に適合した拡張であることを示す」として、最高裁に上告する方針。英政府は上訴しない方針。
 成田の第3滑走路も必ず粉砕できる。

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