全学連三里塚 現地行動隊日誌 市東農地決戦の先頭に立つ 第3滑走路阻止を 三里塚現地に立とう 全学連三里塚現地行動隊 二川 光

週刊『三里塚』02頁(1033号02面02)(2020/02/10)


全学連三里塚 現地行動隊日誌
 市東農地決戦の先頭に立つ
 第3滑走路阻止を
 三里塚現地に立とう
 全学連三里塚現地行動隊 二川 光

(写真 東京高裁への包囲デモに立った【1月16日】)

 今年の冬はさつま芋や里芋だけでなく、聖護院カブもケースに入っています。本来であれば寒い時期ですが、暖冬と言われるだけあって例年よりも野菜の成長が早いように感じます。春に向けて市東さんの家の前の畑ではトラクターで畝(うな)い黒マルチを張り、大根の種を植えてパイプを差し、ビニールを張ってトンネルのようにする作業を行いました。大根だけでなく多くの野菜を準備する作業も並行して行っています。2月、3月にかけて野菜がみなさんの食卓に届くよう日々援農に励んでいます。
 国の認可をもって、NAAによる空港機能強化の攻撃が本格的に始まろうとしています。C滑走路3500㍍の新設やB滑走路の1千㍍延伸によって、空港の敷地面積を約2倍に拡張させるなど、空港をもう一つ建設するほどの暴挙です。さらに年間発着枠を30万回から50万回に拡大させるとしています。国は年間発着枠を羽田空港と合わせて約100万回を目指す目標を掲げています。第3滑走路建設予定地だけでなく空港周辺でさらなる廃村化や過疎化を招くものです。地域住民の反対意見を無視し、さらなる騒音地獄に叩きこむ攻撃です。
 12月24日の公聴会では「これ以上の騒音拡大は許されない」と住民が怒りを叩きつけました。
 NAAはさらに反対同盟員・市東孝雄さんの農地を奪おうとしています。裁判所は請求異議裁判と新やぐら裁判を3月末までに審理を終了させ、強制執行にお墨付きを与えようとしています。
 成田空港建設と同時に、安倍政権は2月2日、海上自衛隊の護衛艦「たかなみ」の中東海域への派兵を強行し、自衛隊員を紛争地帯に向かわせました。他国への敵意をあおり、国内では住民無視と生活破壊を強行しています。利益を優先させる国家のあり方に対して全世界で若い世代を中心に反対の声が上がっています。
 最も象徴的に活動しているのがグレタ・トゥーンベリさんです。グレタさんは2018年8月20日に学校を休んで「大人のマネ(ストライキ)」をしてスウェーデンのストックホルムにある国会議事堂前に座り込み、「学校ストライキ」を始めました。その後、近所の学校の友達や知り合いが注目し始め、一緒に国会議事堂前に座り込む人が増え始め注目されていきました。その結果、イギリスの新聞に取り上げられ世界中の人々が注目していきます。
 一人でも多くの仲間が実際に三里塚現地を訪れることで、三里塚闘争をグレタさんのように今の社会に対して闘いたいと思うキッカケにしてほしいです。
 「国策」に対して「空港絶対反対」「農地死守」で54年間闘い続けてきた三里塚現地にぜひ来てください。学生は春休みを利用して現地に駆けつけよう。3・29全国集会に集まろう!
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