北総の空の下で 公聴会闘争 騒音は地域破壊だ
週刊『三里塚』02頁(1032号02面07)(2020/01/27)
北総の空の下で
公聴会闘争
騒音は地域破壊だ
1月12日、本年の闘い始めです。雨予報を吹き飛ばして東峰神社に集まりました。旅客機が木々をかすめ轟音と共に巨大な腹をみせて飛び去ります。裁判で東峰部落の総有財産として勝ち取った神社は、暫定滑走路南端で滑走路の完成を阻み続けています。飛行機の写真を撮りに来る人たちの訪問が引きもきらず、賽銭箱に小銭がたまると萩原富夫さん。三里塚闘争の奥深さを示すエピソードです。
昨年末24日、第3滑走路の公聴会闘争に決起しました。十分な公示もせず、意見を聞いたというアリバイ作りが目的の公聴会です。そうはさせるかと、第3滑走路立ち退き地域に住む伊藤信晴さんが公述人として応募、私も 「空港いらない、静かな空を!」のボードを持って傍聴に入りました。冒頭、前に出て空港会社の公述に異を唱えた2人が囲まれて排除され、波乱の幕明けとなりました。周辺市町村長、御用学者、空港関連業者の公述が続き、お付の人たちからまばらな拍手。私は芝山町長相川が登壇した時ボードを掲げました。野次が飛びかい拍手は皆無です。
9番目、伊藤さんが住民最初の公述に立ち、いかに騒音が地域を破壊するかを熱弁、続いて芝山町のTさんが「もう我慢の限界」と、住民の気持ちをストレートに訴えて拍手が巻き起こりました。後半に公述した成田の騒音下住民の存在を知り、公聴会でビラを貰ったという茨城住民が新年デモに来るなど、投じた一石の波及力は絶大です。
北里一枝