川崎で国際連帯集会 排外主義あおる安倍許さず

週刊『三里塚』02頁(1031号02面03)(2020/01/13)


川崎で国際連帯集会
 排外主義あおる安倍許さず

(写真 商店街を通り川崎駅前までデモ【12月14日】)

 12月14日、三里塚での団結いも煮会と連帯して、川崎市内で「排外」・「国益」に屈しない! 国際連帯で改憲・戦争阻止しよう12・14川崎集会&デモを、婦民全国協と合同労組・かながわの呼びかけで開催しました。安倍政権による韓国敵視政策が強まり、排外主義と差別分断攻撃が、徴用工問題をめぐって強められている中での集会でしたが110人が結集しました。
 朝鮮人強制連行真相調査団共同代表の原田章弘さんが、「歴史の真実を継承する大切さ」と題した講演をしてくれました。原田さんは強制連行された人々のことを「近隣の朝鮮人の友人」として一人ひとりとの交流を話しました。学籍簿調査をし、どれだけ日本の学校に在日の子どもがいたか、戦前・戦中の学校での同化教育がどれほど差別分断の内容だったか。福沢諭吉のアジア諸民族への侮蔑・偏見——今の右翼反動につながるヘイトの権化のようなものだったことを語ってくれました。そしてニーメラー牧師の言葉を引用し「支配者の常套手段は分断して弾圧すること」「関西生コン支部弾圧と闘おう」「分断・排除ではなく団結」と結びました。
 続いて朝鮮学校の現場からの特別報告。安倍政権下、朝鮮学校や保育園までも補助金カットで苦しい運営の様子を具体的に話してくれました。
 集会アピールは婦民全国協から川添望さんが行いました。「川崎には何より在日朝鮮人一世の方々をはじめ戦争への怒りでデモに立った皆さんがいる。この皆さんと団結を広げたい」。12月12日に川崎市で成立したヘイト規制条例に触れ、「結局は力関係。ヘイトを許さない人々の力が結集し拡大し条例制定に向かった。ヘイトをなくす運動が始まった。改憲と戦争の安倍政権は、あえて排外主義をあおり立てているが、怒りは広がっている。婦民は国鉄分割・民営化や均等法・派遣法に反対し、また戦争絶対反対、三里塚軍事空港反対で本部派から分離独立した。均等、平等の名で実は分断が進み、総非正規職化が進み女性若者が貧困に追い込まれている。団結こそが武器。改憲・戦争を阻止しよう」と訴えました。
 沖縄民権の会・座覇光子さん、外国人労働者問題に取り組んでいる労働組合の仲間から発言を受け、最後に改憲・戦争阻止!大行進神奈川が「安倍との対決は、足元の職場・地域にある」と訴えてデモに出ました。商店街では「安倍を倒して改憲とめよう」のコールに大きな声援を受けました。
(婦人民主クラブ全国協・鶴田ひさ子)
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