団結街道

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週刊『三里塚』02頁(1031号01面04)(2020/01/13)


団結街道


 「私はコレで会社をやめました」という禁煙パイポのCMがかつてあった。私はまだ小さな子どもだったが、禁煙パイポを欲しがり買ってもらったことがある▼その後(もちろん成人になってから)先輩の影響(紫煙を共有することで大人の共同体の一員になれる気がする)で喫煙者となった。当時わが母校の各教室の前には灰皿が置かれ、そこで火を消してから教室に入りクラス討論をするということが日常の光景だった▼それがあれよあれよという間に「禁煙ファシズム」の波が押し寄せ、今では学内全面禁煙となってしまった。だが、「革命は喫煙である」(ゲバラ)とタバコを吸い続けることで「禁煙ファシズム」と闘う革命家を気取るのも恥ずかしい。そもそも格好良い革命家がタバコを吸うから格好良いのであって、タバコを吸えば格好良い革命家になるわけではない▼1904年、明治政府は日露戦争の戦費を捻出するためにタバコを専売化した。現在の激しい値上げっぷりも戦争のためかと疑う。10年ほど前にたばこを吸う1日の本数×年数が400を超えると肺ガンや肺気腫になる確率が劇的に増すことを知った(実際には一本でも身体には良いはずがない)。私は逆に、それまではいいやと気にせずぷかぷかとやっていた▼今年ついにその年がやってきた。「禁煙は簡単だ。私は500回も禁煙した」(マーク・トゥエイン)と冗談にするつもりはない。卒煙を誓う。
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